空冷Zシリーズとは一線を画すゼファーシリーズ。このRCM－420は、ゼファーシリーズ最大排気量を誇る 1100をベースに製作。各部パーツのグレードやカラーは全てオーナー自身による選択で、正しくオーダー メイドの名に相応しい仕様となった。動性能面においてはツアラー色強いノーマルシャシーを払拭するべく、 前後17インチホイールを前提としてトータルディメンションを変更。

採用パーツは世界選手権でも活躍している 真のレーシングメーカー製を中心に構成。大きくモディファイ施された車体のスポーツライディング特性は、 飛躍的に変化を遂げている。カラーリングコーディネートもオーナーの好みを完全反映したものだが、RCMに 多く見られるブラック系配色で纏められており、重厚感の中にもカスタマイジングされた個性で仕上がっている。 造り手側として気に掛けたのは、とにかくZEPHYRはZEPHYRとして磨き上げると言う点。

空冷Zのレプリカ ではなく、このマシンはあくまでゼファーとして成り立たせた点である。カラーリングこそZ‐1のタマムシカラーを 用いているが、Z‐1レプリカ的なパーツチョイスを避けるなど意図的に配慮した選択である。もちろんそれらは オーナー同意の元に判断されたもので、造り手とオーナーの趣きに一致があって出来た事である。