オーナー不在のRCMクラフトマンシップ車両。サンクチュアリーのスタッフ主導の元に製作され、完成後は 撮影等のデモ活動を行いショールームで展示販売されると言う、オーダーメイドとは逆パターンのプロセスで 誕生したRCMである。このRCM－464 Z1-Rもそんなクラフトマンシップ車両として製作された一台で、 デモ車としての存在も兼ねて製作。使用するパーツのグレードや造り込み等アップグレードのメニューにて 仕上げられたマシンである。

足回りは前後17インチホイールで、銘柄はもちろん世界選手権で活躍する イタリアOZレーシングホイールを採用。サスペンションやブレーキシステム等もトップレーシングの世界で 最高峰を誇るメーカーアイテムに集約。その製品の性質が神経質で扱いにくい物でもない限り、ストリートとは 言えせっかくの特別なマシンなのだから、アイテムにも拘りを持って取り組むスタンスがRCMの基本でもある。 このRCM－464はパーツのアップグレードを製作の段階から数多く取り込んでいる。

同じ技術や製作時間、同じ造り込みで仕上げられた車両なら、より優秀なメーカーパーツを使用している方が高いパフォーマンスを 発揮すると言うもの。セッティング等の作業はいずれにしても必要であるから条件に変わりはない。であるなら、 パーツの性能差は埋めがたい存在であり、動性能を追求するRCMだからこそそれは尚更顕著に表れる。 そしてオーナーはここから更に外装カラーリングを変更。より自分仕様に染めるべく、RCMでは中々見かける 事がないフレアーデザインとした。ペイントだけでこれだけ雰囲気が変わるのだからカスタムはちょっとした 個性の創意であると改めて感じさせられた一台である。