キリ番シリアルナンバー RCM－400。このマシンをオーダーしたオーナーは、実はRCM－304 MK‐Ⅱの オーナーでもある。RCM－304も相当な仕様のマシンだが、このRCM－400はキリ番に相応しい凄まじい までのスペックである。カフェレーサーの雰囲気強いZ1‐Rを、現在のパーツと技術で別ものにする。

そんな コンセプトを基に製作されたこのマシンは随所に単品製作された部位があり、非常に個性的な仕上がり感を 見せている。2年間と言う大変長い製作期間を経て完成したRCM－400であるが、製作中は幾度にも渡り オーナーとの打ち合わせが行われ、その都度仕様を決めて行く、あるいは変更されると言った経緯を繰り返し 現在の状態へと辿り着いた。オーナー自身、2年間と言う製作期間を楽しんで製作されて来たと言えるだろう。

メニューはRCM17インチシャシー仕様で、R‐1純正&SCULPTUREのハイブリッド式スイングアームが 目を引くルックスである。ERAブレーキシステムやNITRON前後サスなど、採用パーツ全てがオーナーからの リクエストによるもので、このマシンの特色を感じ取る事が出来る。一名乗車を前提としたリアサスセクションの フレームにアッパーカウルのフレームマウント化。ブラケットはマシニングで単品製作された手の込んだもので、 当然軽快なハンドリングも実現。見た目のインパクトだけでなく、スポーツバイクとしての資質に磨きが掛かった RCMらしい完成度は、正しくキリ番シリアルナンバーに相応しい、レアな一台だと言えるだろう。