自分好みの一台を製作する。そんなコンセプトを基にこのRCM－412は製作された。当初はやや控えめな 仕様だったRCM－412だったが製作半場より大幅なアップグレードが次々と追加。現在の完成形に至っている。 17インチホイールを採用したRCM Z‐1の造り込みと所謂シャシーディメンションは、従来からのZ系RCMに 準じたメニューだが 各パーツの色、殊に外装ペイントにおいては何度も検討重ねた結果のカラーリングであった。

主張性のあるラップペイントも候補に上がったが、いささか旧さを感じるとの事から見送り。代わりに採用したのが レクサスで採用されている塗料の導入である。パッと見は普通のキャンディレッドでもよくよく見れば何かが違う。 何が違うのかはわからないがインパクト強く魅かれる・・・ そんな捻りを利かした特別性を追求し、ありがちな カスタムバイクペイントからの逸脱を図っている。

実はこのマシンのオーナーは、このRCM－412以外にも 現在別のRCMを製作している。機種はGPz900Rで続いて完成する見通しなのだが、RCMが本来持っていた オーダーメイドと言う行為を純粋に楽しんでおり大いに盛り上がりを見せている。自らのアイデンティティーを 繁栄させたマシン造りがこれ以上ない面白さであると言う事に気づいているのであろう。そんな思惑を感じ取る事が 出来る一台である。