希少化したZ-1をベースに製作された、シリアルナンバー RCM－371。オーナーのリクエストを 忠実に再現したオーダーメイド式 RCMである。KZではなく、あくまでもZ-1である事。それ以外にも マシンの各部仕様は、オーナー拘りのメニューをふんだんに取り込んでいる。足回りはRCM得意の 17インチシャシーで、採用されたパーツはもちろん、現在もロードレース世界選手権で活躍している ヨーロッパ随一のメーカー製で統一している。

選手権で鍛えられたメーカーの製品には、ある種の オーラの様なものが在ると感じる。多くのユーザーが その性能と存在感に魅かれてはいるものの、 予算の関係から妥協したパーツ選択になりがちだが、このRCM－371のオーナーは、一切の妥協を しないと明言し製作に取り組んでいる。確かに個々のパーツがそれぞれに優秀でなければ、せっかく 完成したマシンも色あせると言うもの。

またそれらのパーツを適切に組み付け、高水準な領域で セットアップする事も忘れてはいない。オーナーの拘りを具現化した上で、より高い完成度をも追求した 一台である。