以前から手に入れたいと思っていたZ1000R。最近の旧車高騰が背景にあり実現は容易ではなかったが、 オーナーはZ1000JをベースにZ1000R仕様のRCMをオーダーメイド。80年代当時のルックスに 拘りもあったが、現行ハイスペックラジアルタイヤの性能恩恵は捨てがたく、どうせ造るのなら最新パーツを 使用した現代の技法でとなり、このRCM－340は製作された。

ホイールにはイタリア O・Zレーシング製の 新型アルミ鍛造 GASS RS-A を採用。ディスクローターには ERA、キャリパーは Bremboと、 いずれもイタリア製レーシングパーツで構成。アップグレードされた足回りに合わせてフレームにも、 エンジンマウント部を中心としたオリジナル補強を加えている。エンジンは永く乗り続けると言うコンセプトから、 ライフパッケージ仕様を選択しているが、内部表面処理にコストを掛けるなど、現代ならではの手法を取り入れて仕上ている。

組み上げられ セットされた車体は、自ずとスポーツライディング志向の性質になっているものの、ふと気が向いた 時に気軽に街乗りが出来る・・そんなニュートラルな一面も追求。あらゆる意味で旧車と言う ある種のレッテルを 逸脱させたい・・ そんな想いが込められた一台である。