現行のス-パースポーツ車両を始め複数台のコンプリート車両を乗り継いできたオーナーの RCM Ninja フォーミュラーパッケージ、最高峰にふさわしく各所に拘り抜いて製作された。 エンジンはGPZ1100のエンジンを換装し、当然ながら原動機変更に伴う構造変更済みである。 GPZ1100エンジンを換装することによりシリンダーヘッドとメインフレームとの連結合成を 補う為に通常であればフレームの補強を行うことが一般的であるがストリートでは少し固い 懸念がある為、今回はあえてフレーム補強は行わずにナイトロレーシング製の ダウンチューブタイプⅡを装着することにより連結合成をカバーしている。 チェーンライン確保の為のリアワイドホイール対応フレーム延長加工は実施。 エンジンはフルオーバーホールに始まりガンコート塗装を行い、ピストンはオーバーサイズ化＆ ディンクス製の焼結合金オーバーサイズバルブガイドに入れ替えクランクシャフトは 曲がり修正・ダイナミックバランス＆ジャーナルラッピングにてオーバーホールの完成度を高めている。

そんな完成度の高いオーバーホールを可能にする為、内燃機の加工は全てディンクスの 手によって精密精度を追求した。内燃機加工の精密な仕上がりがなければエンジンを フルオーバーホールしても完成度は低い。EXマフラーはナイトロレーシング製 チタンEXマフラー＆コニカルチタンサイレンサー・ST1-Mカムシャフトを選択しキャブレターは FCR-MJNを選択した点火は定番であるASウオタニをチョイス。オーナーの期待に応えれる ハイレスポンス＋トルクフルなエンジンパワーを実現している。

車体セクションでは最高峰であるOZホイール・OHLINSサス・イタリア製であるブレンボキャリパーを 選択しフロントブレーキディスクはサンスターワークスエキスパンドを装着。それらのポテンシャルを 最大限に活用する為スイングアーム＆ステムはRCM専用のSCULPTURE製を使用している。 電装部品はカワサキ後期モデルの純正部品を流用しメインスイッチ・メインハーネス・ジャンクションBOX・ ステーターリレー・ハンドルスイッチ・リードワイヤーなどもすべて純正流用しそれらを 配置する為に単品製作した電装プレートにて装着したNew TYPE-R同様のコースである。 今回、車両製作においてエンジンメニューと共に総力を注いだのはGPZ900Rの純正メーターを 使用した上でのワンランク上のメーター製作だ。 純正メーターの内部を加工しスタックST200クラブマンタコメーター・デフィー油温計＆電圧計を インストールし燃料系はSP武川のデジタル燃料系もメーター内にインストールし スピードメーターはGPZ900R用を使用しホワイトメーター仕様にて単品製作した。

車種多用な車両を乗ってきたオーナーが求めていたGPZ900R Ninjaでのツーリングを楽しむ為に ハイレスポンス＋トルクフルなエンジンパワーの実現＆新品の電装部品を装着することにより トラブル回避できる安心感、バイクに乗るといつも目に入るメーター製作だ。まだまだこれからも ツーリングライフをこのRCM-606・Ninja フォーミュラーパッケージと共に楽しんでいただけるそんな一台である。