持ち込まれた時の状態は正しく不動車で、表現が過ぎるかも知れないが機内外共に酷い状態であったと言うのが 本当の所である。そんな状態のNinjaを復活させるべく持ち込まれた車輌に着手。当然予算も時間も大きく掛かるが、 そのマシンがオーナーにとって思い入れ強い存在ならば費やす意義もあると言うものだろう。

そんなコンセプトから 始まったこのRCM－439、実は最初RCMとしてスタートしたものではなかった。車体を全分解し修理とレストアを 施しながらカスタマイジングを進めて行くと、自ずとRCM Ninja スポーツパッケージのメニューに類似し始めて行く。 作業半場より更に進化したメニューを取り込んで行きたいとなって、最終的にNew TYPE‐Rのスペックこそが正に 望んでいる仕様であると言う点に到達。作業が8割方進行した時点で、遅ればせながらRCMシリアルナンバーが 付帯されたと言う経緯であった。

最初からRCMとして製作するプランで入った訳ではないが、RCMの仕様こそが 結果的に求めていたスペックだったと辿り着いたケースである。そんな自然な流れで生まれたこのRCM－439で あるが、New TYPE‐Rとして復活した事で今後の維持は非常に楽になる事だろう。今後また長く所有して行ける 健全な一台としての復活である。