福岡県在住のオーナーからオーダーメイドで製作依頼を頂いたMK‐Ⅱ。このRCM－497のオーナーも年々 枯渇減少から高額化を辿るMK‐Ⅱに悩んでいたが、以前からどうしても欲しいと考えていたMK‐Ⅱなだけに 一念を発起。

それもRCM MK‐Ⅱと言う大胆な選択を実行された。シャシーは17インチホイールメニューで 最新のハイスペックラジアルタイヤを装備できる現代水準の仕様に。フレームもRCMのレギュラーコースと なるレーザー測定&ストレッチからのステージⅡ補強を施し、リアワイドタイヤに対応したレイダウンとチェーン 軌道確保のインライン処理を施工。寸法面と剛性面の両方を完璧にした上で、最先端を行く高性能なトップ メーカーのパーツだけで足回りを統一化。厳選されたメーカー品の採用によりハイレベルな足回りへと充実した した仕上がりになっている。エンジンはパワー志向ではなくライフ重視で、イタリア流通ヴォスナーピストンを 用いてオーバーサイズ化を施した上でのフルオーバーホール。

パッケージこそライフだがウィークポイントの 各部は全て対策部品に変更済みだから不安はない。マフラー&キャブの性能に加え、ASウオタニSP‐Ⅱを 点火系に装備する事で実用走行域でのトルク&パワーは扱いやすく充分なフィーリングに仕上がっている。 どんなカスタムマシンもそうだが、エンジンよりわずかに車体が上回っている仕様のマシンは扱いやすいもの。 ストリートで乗る事を考慮するなら、尚更その傾向である方が好まれるだろう。オーナーはこのRCM－497を 長く大切に乗ろうと計画していたから、乗っていて辛い、あるいは恐いと感じてしまう様なバイクではダメである。

見た目は重厚角Zの貫禄でありながらも実際に乗ってみたら軽く扱いやすい。Z系RCMにおいて最も重要と される要素であり、事実そのレベルに仕上がる様、造り込まれたMK‐Ⅱである。