ここ数年台湾からのRCM製作依頼が続いており後を絶たない状況が続いている。このRCM－375 MK-Ⅱも 台北にあるRCMの代理店CHMOTOからの依頼で製作。オーナーは数年前にRCM－275 Z-1を購入した方と 同一人物で、台湾では初となる1オーナーによる2台目のRCMである。今回の主だった特徴としては、既に台湾で 登録されていた車輌をベースに製作。

いわゆる車輌お持込みでのRCM化である。もう一つの特徴としては、ベースの エンジンにKZ1000STを用いたと言う点。シャフトドライブ構造のSTエンジンだが、ミッションやケースカバー系など MK-Ⅱの部品を流用してドライブチェーン駆動化を施している。他にも台湾から前後サスペンションが送られるなど 若干の部品持ち込みが行われたのだが、サスペンション全長寸法が短く相性が合わない事から、少しでも車高を 稼ぐための工夫が施行されている。

台湾で登録が残されている車輌であり車輌として通関されてない為に書類がない。 すなわち日本で登録しロードテストする事が出来ないと言う事になるが、RCM製作の最終工程となるロードテストなしで 納車する訳にはいかないから、ショートコースを借り切ってテスト走行を試みるなど、いつもの流れとは全く異なる プロセスで進められた。RCM－275と375と言う丁度100番違いのシリアルナンバーとなった、このRCM－375。 近い内に2台のRCMが台湾のオーナーも基に揃う事であろう。