KZ1000MK―ⅡでのRCMは非常に希少である。ここ数年で状態良いベース車輌が激減してしまい、今現在は入手自体が 不可能になりつつある段階だ。普通の中古車においても相場価格の上昇が止まらない状況で、この先 MK-Ⅱをベースにした RCMは、もう何台も製作する事が出来ないであろう。近い将来枯渇してしまう事は避けられない。

そんな厳しい状況のMK-Ⅱを ベースに製作された このRCM－372は、サンクチュアリースタッフ主導の基に造られたRCMクラフトマンシップ車輌である。 完成しショールーム展示されていた車輌を見たオーナーは、今現在まだ現実的な価格で入手できる内にと購入を決断された。 既にフレーム・エンジン・足回り・吸排気電装と、ひと通りきちんと造り込まれたマシンだが、より自分仕様にするべく更なるアップ グレード化を敢行。

イタリアO・Zレーシング製軽合金ホイールや NITROレーシング製 ウェルドクラフトチタンEXなど、施された そのアップグレードメニューからは一切の妥協を感じられない。これらの選択はオーナー拘りの表れでもあり、このマシンに 注いだ、オーナの情熱を伺えると言うものである。