"サンクチュアリーのスタッフ主導で製作され 完成した販売車輌として店頭に並ぶ、RCMクラフトマンシップ。 このRCM－362も、そんなクラフトマンシップ車輌として製作された一台である。ここ数年で極端に入手が厳しくなった 空冷Z系車輌。中でもKZ1000MK-Ⅱは、最も入手難易度が高くなったと言えるマシンである。

当然ながらMK-Ⅱでの RCMも徐々に成り立たなくなりつつあり、ベース車輌ごと用意し製作されたものは、おのずと高額化を辿る傾向である。 そんな厳しい状況下ではあるが 年に3～4台程度、MK-ⅡのRCMクラフトマンシップ車輌は、継続を続けている。 コスト面への考慮からマシンの仕様はあくまでもスタート仕様だが、フレームには修正と補強に加え 17インチホイール化に 伴う加工をきちんと施した上で、ダイヤモンドコーティング。

エンジンももちろん、ガンコート塗装後に精密内燃機加工を 全て網羅したフルオーバーホールを敢行。純正流用フロントフォークはネガな一面が出やすい事から敬遠し、OHLINS 正立フォークを採用。シャシーディメンションを決定する上で重要となるステムやスイングアーム等も、SCULPTURE製を 用いて、他にも電装系やボディセクション等、手の入っていない箇所はない完全体のRCMとして仕上られている。