台北市にあるバイクショップ ＣＨＭＯＴＯ。台湾では数少ない大型スポーツバイクの専門店で、台湾における ＲＣＭの総輸入元として現在も活動しているショップである。代表の陳氏はこれまでもＲＣＭを台湾のユーザー 達に紹介して来ており、このＲＣＭ－４５６ ＣＢ９００‐Ｆも台湾からオーダーを受けた７台目のＲＣＭとなる。

仕様は１７インチホイールシャシーで、セパレートハンドルから外装のカラーリングに至るまで全てオーナー リクエストによるもの。オーナーはＣＨＭＯＴＯ陳氏に相談し、陳氏からサンクチュアリーへ仕様の内容が伝え られたと言う構図である。ＣＢ‐Ｆ系ＲＣＭの製作において最も厳しいのは何と言ってもパーツ入手の困難さに ある。フレーム・エンジン・外装を除いてほぼ全てのセクションが現代のパーツに交換されているＲＣＭだから 純正部品で構成されるノーマル路線車より厳しくはないが、それでもエンジン内部パーツなどにおいては 純正部品に頼らなければならない面が大きい。満足できるクオリティーを追求するならパーツの確保こそが。 最も重要と課題になるのだが、残念ながら各消耗部品はことごとく欠品しており、リプロパーツでカバーできる 範囲は狭い。完成度高いオーバーホールを行うのは大変難しい状況になっていると言えるだろう。

それでもこのＲＣＭ-４５６はオークションなどを通じて欠品パーツを入手し、目指していたレベルの作業を 達成する事が出来ている。また足回りや点火系、キャブレターなど多くの装備は今現在の最新パーツだから、 そのセクションにおける修理やメンテのリペア部品入手は容易であろうから、今後長く安心して乗り続けて 行ける仕様になっている。海外に輸出されるＲＣＭだからこそ、大事な要素と言えるだろう。