リアルからラディカルへ
2000年よりスタートしたサンクチュアリーのRCM。
20年の節目を過ぎ、RCMシリアルナンバーは560を越えました。
そして2021年、シリアルナンバーRCM-572より正式にRCMのOFFICIAL NAMEであるREAL COMPLETE MACHINEを“Radical Construction Manufacture”へ統一します。
サンクチュアリーの RCM
私達サンクチュアリーが製作するオリジナルコンプリートマシン【RCM】は、いわゆる部品を交換しただけの車輌とは一線を画したマシンです。要となるフレームは修正後に補強。シャシー寸法に併せた専用加工も施し、エンジンも細部に至るまで、フルオーバーホールを施された後に搭載されます。それら基礎となるセクションが高精度に仕上げられた上で現行のハイスペックな足回り部品が採用され、電装系・吸排気系・ポジション系・ボディパーツと、全てのセクションにおいて妥協を許さない工程で製作されて行きます。
車輌完成後においても、200km~300kmに渡るロードテスト走行を必須科目としており、旧車カスタムマシンにありがちな問題点をトラブルシューティングして納車する と言う、徹底した体制を実施しています。この様に製作から納車に至るまでの全工程を高い水準域で仕上げられ、納車となる【RCM】。全ての工程はより良いマシン造りに繋がる為のもの。
そこへの取り組み方は今も尚、更なる進化を続けています。
RCMの対象車輌
RCMは 基本的に国産オンロードスポーツモデル車を対象に展開をしている、オリジナルコンプリートマシンです。
主だった機種は カワサキ空冷 Z系・Ninja・ゼファー・DAEG、スズキGSXカタナ、ホンダCB-F等が中心になります。
ベース車からご用意して造る or ベース車をお持込み頂いて造る
RCMは【私達がベースとなる車両をご用意し製作するパターン】と、既に【お客様が所有されている車輌をお預かりし、製作するパターン】の、二通りがあります。どちらもサンクチュアリー特有の技術とノウハウを駆使して造り込まれますが、採用されるパーツに関しては、サンクチュアリーの母体となる NOBLESTがリリースしているパーツを、主に採用する形で製作されます。
オーダーメイド or クラフトマンシップ
RCMには、お客様と綿密な打ち合わせをした上でマシンの仕様を決めてから造り始める【RCM オーダーメイド】と、サンクチュアリーのスタッフが独自に製作し在庫車として紹介される【RCMクラフトマンシップ】の、二通りがあります。【オーダーメイド】は文字通り、RCMが本来持つオートクチュール性を追求した車輌です。
対して【クラフトマンシップ】は条件の良いベース車輌やパーツが入手出来た時にのみ製作したり、あるいは 前オーナー様の事情から、やむなく手離されたRCMに リメイクを施して再販売すると言う車輌です。【クラフトマンシップ】に関してはその形式上、年間のご紹介数に限りがありますが、【オーダーメイド】に比べてリーズナブルな価格で購入が出来ます。
RCM シリアルナンバー
RCMには全て【シリアルナンバー】が取り付けられています。専用のシリアルプレートに打刻されたシリアルナンバーは日本全国のサンクチュアリーグループ店で製作されるRCMに、全車共通の規格を採用。製作された全てのRCMにはそれぞれ異なる【シリアルナンバー】が在り、同じナンバーの車輌は一台とて存在しません。これは海外に輸出されるRCMも同様です。
また製作を担当した各サンクチュアリーの店舗ではそのマシンスペックを、【シリアルナンバー】によりデーターを管理。納車後のマシンカルテとして保存されています。
真の機能は 細部に宿る
RCMは 基本的にサンクチュアリーのデモ車両としての個性を持つマシンです。パーツ選択をはじめ、その造り込みにおけるノウハウや技術を、ふんだんに取り込んで製作されて行きます。コンプリートマシンに必要不可欠な要素とは、ビジュアル重視で造るのではなく、レースを始めとする これまで培ってきた経験値をフィードバックさせ、動性能に重点を置いた車輌を造る事こそが重要だと捉えています。煌びやかなカラーリングが性能に影響する事はないですし、またボルトオンパーツで化粧する事も 楽しむ上では良いと思います。
しかしながら RCMは、むしろ目に映りにくい部分にこそ時間とコストを掛ける。細部にこそ 様々なノウハウや技術が存在しています。されとて、ビジュアル面も軽視は致しません。見た目の印象も含めてサンクチュアリーのRCMには、数多くの拘りが注ぎ込まれています。