空冷Zが世に出た1970年代から 今日に至るまで、オートバイの
性能は飛躍的に進化を遂げた・・・
中でもタイヤの性能進化は 目覚ましいものがあり、バイク部品の
カテゴリーの中でも トップにランクされる存在であろう。
そんな二輪タイヤは、多くのメーカーが主に17インチサイズで
日夜 開発を続けている・・・
少し前の Moto‐GPクラスこそ 16.5インチタイヤであったが
今では Moto‐GPも含めて、ロードレースの殆どが17インチの
タイヤに統一された・・・
故に17インチタイヤへの技術投入は タイヤメーカーも力が入り
必然的に革新的なタイヤは17インチに集約されて行く。
これが二輪タイヤの進化理由であり、17インチタイヤが何故に
高性能化を果たして行ったかを裏付けるプロセスでもある。
そんな17インチタイヤを 今から40年も昔に生産された車体に
ただ単に付けただけで、ベストマッチするはずはない・・・
車体を構成する前後シャシーパーツや フレームに施した加工で
ハイレベルにバランスさせてはいるが、更なる真のマッチングが
まだ先にあり、それこそが最後のアイテムである フレーム・・・
アメリカ Radical Construction Manufacture USAが創出した
RCM USA A16のフレームは、17インチタイヤの使用を
前提にしたジオメトリと軸剛性で設計されており、空冷Zの為の
17インチホイール専用フレーム・・・
空冷Zが最後の領域へと踏み込んだ、最強のフレームである。
シリアルナンバー A16-002と 003 (その16)です。
似ていて異なる 2つのアルミタンク・・・
キャドによるデザインで オーナーと打ち合わせしながら創出した
完全オリジナル、単品製作 ワンオフでの自分仕様・・・
オリジナル外装パーツを フレームにフィッティングさせる為の
機能も、全てキャド上で設計・管理する。
まだ何となくしか 姿がイメージ出来ない、2台のA16・・・
さすがにこの2台のマシンは どこに行っても見かけないでしょう。
月並みと言う言葉が かすりもしない、別次元の特別オーダー・・・
自分のに似たバイクに偶然出くわすなんて事、この2台には まず
ない! (^^)/
こちらは 002のシートカウル・・・
サイドカバーの部分を切り払って、耐久レーサーを連想させる
フォルムを取り入れています。
対して003の方は、角Zのイメージを 色濃く残す仕様・・・
見る角度によってエッジの造形が異なり、単純な形でない事から
チープなパーツ感がありません。
シングルシートは間違えると 安っぽく見えてしまう事もあるので
実は あらゆる角度から見て造形する様、配慮しているんです。
どちらもストリートのバイクですから、小物入れは欠かせません。
ペイント前に 収納空間の加工を行っておきます。
002&003、共にファイバーへの加工が 全て完了・・・
これで外装パーツを ペイント工程へと進める事ができますっ!
翌日・・・
2台のA16 外装パーツを積んで、朝から出発・・・
ペイントの詳細を 間違いなく伝える為、仁科も同行。
向かった先は・・・
YFデザイン ファクトリー!
昨年から何度もやり直したデザインを、ようやくペイントする
所まで たどり着きました。
中村はかれこれ20年以上の付き合いとなる、YFデザイン代表の
深澤さんに、仁科はもちろん 初めて会いました。
横からの2D画像だけで進めてましたから、上からと斜目からの
ラインやグラデーションの入り方など より詳しく説明・・・
2月の後半には 2台共ペイントが仕上がるとの事です (^_-)-☆
一方 こちらは、工場内・・・
ファイナルステージへ向けて 2台の分解が始まっておりました。
さぁ・・・ もうすぐです
既成概念を超え、最終進化を遂げつつある 2台のマシン・・・
最強のモンスターZが 間もなく誕生しようとしています。
M・Tさ~ん! S・Kさ~ん!
2月の後半、あるいは 3月上旬あたり・・・
ご来店されると、面白いと思いますよ~っ!!!