オートバイを 丸々一台、造る・・・
まさにそんな表現が ピッタリの、RCM USA A16の作業工程・・・
フレームはもちろん、原動機 ・ 前後ブレーキ ・ エキゾーストと言った
ある一部を除いて、あとは自由自在にオーダーメイドできる A16・・・
RCMに限らず、カスタムバイクの中でも 孤高の存在となるであろう
非常に特殊で、特異・・・ 特別な存在とも言える 30台完全限定車。
三重県在住 H・K さんの、RCM USA A16‐007 (その15)です!
車体装備がだいぶ進んで来たので、いよいよタンク製作の工程に・・・
A16は基本 自由自在なタンクを選択できる為、オーナーの好みにより
30台全てが 違うものになる可能性も あり・・・
最もシンドい作業の一つですが、重い腰を上げました・・・ (^_^;)
H・K さんのリクエストで ミラー共締め構造にした マスターシリンダー
リザーバータンクステーも、表面処理が仕上がり フィニッシュ・・・
可能な限り低く・・・ メーター視認性を 損なわない事・・・
リザーバータンクは 完璧左右水平で、共に 同じ様な位置に来る事・・・
取り付け部分でタンクが回らない様、ストッパーが効く形状にしました。
ささやかな部分ですが、鉄壁路線は外せません。
こちらも H・K さんから、リクエスト頂いたものを作業中・・・
ラウンドオイルクーラーコアの ロアーブラケットを、追加新設・・・
確かに下側ステーを 設ける事は、従来からの上側ステー固定だけより
安定感が増します・・・
通常 Z系のカスタムの場合なら、ここまでやる事は 中々ないんですが
そもそも H・K さん、A16と言う 世にも特殊で 特異なマシンを選んだ
人ですから、リクエストも月並みではありませんでした・・・
A16のサイドスタンドは こだわりのアルミ製・・・
一度切断して加工し、溶接で長さと角度を合わせてあります。
テーマはサイドスタンドを掛けた際、車輌がグラつき気味にならない事・・・
地面との接地部形状が 地面に対して合ってないと、不安定になりがち。
延長機能も その要因を生む事になるので、最初からナシと決めてました。
機能は これだけじゃ~ ありません・・・
スタンドのブラケットをダウンチューブ内側に収納しており、その結果・・・
う~~~~ ん・・・ このサイドスタンドは、 いいっ! (^_^)v
いいサイドスタンドって 何か変な表現ですが、収納した後 走行していて
スタンドがシフト操作の邪魔になるとか、マシンを左にフルバンクさせた際
スタンドが路面に接触するとか、乗り手にストレスをあたえるスタンドって
稀に あるもんなんです・・・
A16は エンジンや雰囲気こそ、70年代の旧き良き時代感 満載ですが
実質的な機能や構造は なるべく 最新の仕様にしています・・・
見た目には旧さを 感じさせますが、いざ乗ってみたら 「これは・・・」
と、 そんな印象のマシンなんです。
我が愛機 A16-001は、サブタンクを単品製作したインタンク構造で
レギュレーターアッセンブリのフューエルポンプを 稼動させてますが
このA16-007ではスペースの関係から、独立したフューエルポンプで
配管システムを構築する事としました。
左サイドカバー内に きれいに収納される様、ブラケットを溶接・・・
もちろん、ラバーマウント式 構造・・・
タンクから来るホースとの間には、簡易的なコックを設ける予定なので
その前後、 ある程度ホースレイアウトを 頭の中にイメージさせながら
位置決めをします。
H・K さ~んっ!
作業はだいぶ・・・ 最後の工程に入りつつ、ありますよ~っ!