2016年 11月6日・・・
前日まで マシン調整を 余儀なくされ、ほぼ まともな睡眠が 取れないまま
パドックに入った、サンクチュアリー本店レーシング、サード世代の 面々達・・・
始めてレースに 望む、この日・・・
秋の快晴に恵まれた 朝日が、 皮肉にも 痛々しく 目に染みている事だろう・・・
ファースト世代・・・ 笹賀範一と 共に すごした、この一週間・・・
サンクチュアリー本店レーシング そのものを 築いた男から、何かを 受け継いだはずだ。
今はまだ 若芽であっても、笹賀 本人とすごした 一週間は、かならず 心に何かを
受け取っているはず・・・ それは、ストリート専門で マシン造りをして来た
メカニックにとっては、少なからずも カルチャーショックに なったはずである・・・
リリーフとは 言え、笹賀に 妥協はない・・・
10年経っても ぶれない スタンス・・・ やると決めたら、徹底的に やるだ・・・
ウォーミングアップエリアに 向かう、チームメンバー達・・・
ここに来てだが、笹賀の背を見る サード世代達にも、変化を 感じた・・・
ウォーミングアップエリアを 見れば、T・O・Tが いかに盛んか 一目瞭然でわかる・・・
その 人込みの中を 割って 入って行き・・・・
エンジンを始動させ、この日のマシンを 体全体で 感じるが如く、レーシング・・・
ファースト世代と サード世代の 間に、垣根がなかった 訳ではない・・・
サード世代 リーダーの 小針とて 今日 ここに至るまで、それ相応の覚悟を決めて
来ていたのだから、自らの出張を 笹賀にも ぶつける・・・
ただ単に 見て学ぶ・・・ 決して そんな生易しい、関係では なかった・・・
一方 チームブースでは、ライダー上田が 準備万端で 待機していた・・・
既に述べたが、上田は堂々と モンスターEVOクラスに エントリー出来る 資格がある。
New1号機 MEバージョンも もちろん、列記として レギュレーション適合した仕様だ。
だが それでも 今日は、賞典外と言う条件が ついているのだ・・・
どんなに速く 走り抜けようとも、表彰谷に 上がれる事はない・・・
そんな 理不尽とも思える 条件ではあったが、上田に迷いは ない様に見えた・・・
そして モンスター EVOLUTIONクラス、 予選の開始である!
序盤から ハイペースに攻める、上田と New1号機 MEバージョン・・・
ここに至る 直前まで、セットの仕上がりに 時間が 掛かっていただけに、どんなものか
不安を抱えた ピットを横目に、上田は徐々に ラップタイムを上げ始める・・・
2周・・・ 3周・・・ 4周・・・
そして あきらかに いいタイムが 出ていると感じた、5周回目・・・
2014年5月に スーパーモンスター EVOクラスで 叩き出した 59秒ラップ・・・
Zレーサー New1号機の リアサスセクション フレーム骨格の変更など、何も関係ないと
言わんがばかりの、上田 渾身の走りだった・・・
(その2)に 続く・・・