革新する RCM プロジェクト・・・
このフレームが 何を 目指し、そして 意味するものなのか・・・
解り易く、 いずれ 理解して貰える・・・ そんな日は、近い事だろう・・・
大よそ フレームを構成する 主要パイプが 擦り合わされ、点付け溶接まで 到着・・・
溶接後の 冷却収縮は 意外に手強く、予想以上に 各部の引き合いが 起こる・・・
前後 ・ 左右 ・ 上下と、溶接工程に 順序を設けながら 丁寧に 溶接を進めるのだが
結局は 手練れた作業者による 作業こそが、最も 良い仕上がりになると いうもの・・・
Zレーサー 2号機、そして RCM-001・・・ これまで 積み上げて来た 経験が
今回の オリジナルフレーム造りに 大きく 貢献しているのは、言うまでもない・・・
右ダウンチューブの フロント側 ジョイントも、完全に溶接済み・・・
同じく ダウンチューブ、リア側も 完了・・・
フロント&リア 共に フィレット加工の お蔭で、パイプとの連結部に 違和感は ない・・・
脱着式 ダウンチューブ、単体 完成・・・
出来上がってみれば・・・ 当初 イメージしていたよりも、ずっと 軽く感じる・・・
また 溶接後の精度も バツグンで、すんなりと 脱着が出来る 出来栄えである・・・
RCM オリジナルフレームの 削りものを担当している、アルカディア代表 高野氏が
来店・・・ これまでも こうして 時折、打ち合わせを 繰り返して来ていた・・・
SS400の インゴット・・・
この鉄塊から、次々 RCM オリジナルフレームの 重要部位が 誕生している・・・
アルカディアの技術 なくして、今 プロジェクトの 成り立ちは 難しい・・・
何故なら、高野氏 自身・・・ プロジェクトに 掛ける想いは、我々同様に 強いからだ・・・
Tスロットテーブル上に 展開されている 各治具の機能があって 初めて、オリジナルの
フレームは 精度高く 組み立てられて行くが、削り出し部位の 精度が、そこに 大きく
加わり、初めて 納得行く仕事が 進んでいる・・・ 同じ 志を持つ パートナーの存在が
オリジナルフレームの 完成度にも、繋がっている訳である・・・。
ダウンチューブ 下部に設けた、M12ボルトの エンジンマウント・・・
このマウント部の 必要性に 多少の議論は あったものの、ハンガープレートを 介さず
リジット構造にする事で、解決・・・ バンク角まで 考慮したものに、仕上がっている。
順調に 溶接進む フレームではあったが、手を止め 熟考する事も しばしば・・・
妥協する事で 早い完成に 至る事・・・ それは充分 わかった上での 熟考・・・
気になる部位が あるのなら、今回は 歩みを止めてまで、再度臨む 姿勢である・・・
結果・・・ メインフレーム 下側、側面 パイプワークが 変更されて、溶接された・・・
直感とて 重要視する・・ 磨かれた 感覚の方こそ、時には ものを言う事も ある・・・
これでは ダメだ!・・ そう 感じたなら、せっかく進めた 部位でも、ためらわず 捨てる。
今 プロジェクトに おいては、この姿勢を 貫くつもりだ・・・
実はこの 最初のフレーム・・・ このあと 見事、廃棄処分 行きとなっている・・・
満身創痍で臨んだ 一本目の フレームだったが、誠太郎の気持ちは、理解できた・・・
時間やコストを 考えれば、そんな 無謀な愚行・・・ とんでもない事・・・
だが、 廃棄と 決めたなら 廃棄!・・・
そうだ・・・ 自らに 「これでもかっ!」 と、 そう 思えるものだけ、造る!・・・
妥協なき プロジェクトで、 あるべきだから・・・