Z-1の ノーマルフレームを、Tスロットテーブル上に セット完了・・
セットしたフレームは もちろん、レーザー測定と ストレッチを 施した 個体である・・・。
工程上 最も基準となる エンジンケースも、ここでひと先ず 抜き取る 形となる・・・
そしてこれより、Z-1ノーマルフレームの 各部、寸法を測定・・
空冷Zフレームの寸法、全て 何もかも・・ ここで 知り尽くしておく為の 測定である。
測定は ハイトゲージを用いて、全て Tスロットテーブル 盤面からの数値を 拾う・・・
ステアリングヘッドパイプと スイングアームピボット 以外にも、リアサス取り付け部や
エンジンマウントの各所に 至るまで、構造を担う 部分、全てが測定の 対象だ・・・
ピボットと マウンティングボルトの 測定を終えたら、フレームパイプの 高さも測定・・
こうして、ノーマルフレームの図面が 書ける程の数値を、全て 記録しておく・・・
ストックの状態を ピシッと数値で 把握しておく事は、後々 非常に重要なデーターと
なり得るので、この工程を軽視しては、進む事が 出来ないと言える。
測定 完了・・・ ノーマルフレームを Tスロットテーブル上から、取り外し・・・
ヘッドパイプとピボットの 治具のみが 盤上に残った・・・
見ようによっては、ノーマルフレームの 痕跡を 醸し出している様にも 見える・・・
いよいよ ここからは、本格的に オリジナルフレームの 製作工程が、スタートだ。
まずは ピボット治具の 寸法を測る・・・
ここで T型治具が、登場・・・
この治具は、X & Y 軸方向に スライドする 機能を持っており、これまでも Zレーサー
2号機や 我が愛機 RCM-001も、この T型治具を用いて 製作されて来た プロセスが
ある・・・ このT型治具 なしには、今回のフレームは 造れないほどだ・・・。
T型治具を 完全固定し・・・
これにて いつでも、求めたジオメトリーに 変化させる事が 可能となった・・・
この状態から ステムヘッドパイプの位置を 移動させ、ピボット治具の シムプレートが
抜き取られる 形となる・・・
そして・・・
この 革新 RCM プロジェクトに おいて、外す事の出来ない 大切な パートナーである
アルカディアから、待望の部品が 到着・・・
オリジナルフレーム RCM専用に 製作された、総削り出し ピボットブラケットだ・・・
より 進化を果たした、この ピボットブラケット・・・
次回、じっくり・・・ お見せしましょう。