サンクチュアリー 本店の、中村です。
本日は 交代の定休日で 家で疲れを 癒しておりますが、明日からの 約 一か月間で
我が愛機 RCM-001を、何とか完成形に 持って行かねばならず、 休みだからって
グータラも出来ずに せめて ブログだけでもっ! と、あがいております・・ (苦笑)
そんな訳で、RCM-001とは別に 再生計画がスタートした、RCM-002 カタナ!・・
30年来の付き合いになる 友人が、所有する このマシン・・ 再生計画 (その2)です!
新しい足回りを 奢るべく、強化と対策を 施したフレームに 致します・・・。
同時に この手の 年式フレームでは、内側から 錆が 侵食している 部位もある為
薄肉化した 部分を見つけ、その部位だけ 補修する と言う、細かい作業も あります。
カスタム・チューニングは もちろん なんですが、どちらかって言うと 【再生】 と言う
言葉が ピッタリな作業も 多く、カタナも 旧くなったんだなぁ と、思わざる 得ません・・
どれ程 優秀な部品を 得意とするノウハウで フィッティング したとて、ベースとなる
フレームが 腐蝕で 蝕まれていたり、寸法が大きく 変形してしまっていたら、完成した
マシンは、それこそ 脆いもの・・ 例えば、筑波サーキットを 59秒台で ラップしても
ビクとも しない・・・ 正にそんな、Zレーサー 1号機 同様のフレームに 仕上げます。
とうぜん 補強は 最低限・・・ それも、効率良い 補強のみ・・・
肉厚 1.6mmの SS400材を プレス成型し、バーリングで めくり上げた 穴開きの
お馴染 ガセット材、合わせで使用・・・ とても軽いのに、非常に強靭な 補強です。
ちなみに サンクチュアリーでは、フレームの補強や 加工は、全て自社内で 行います。
Zレーサー 旧1号機 & New1号機を 始め、オリジナルフレーム Zレーサー 2号機や
RCM-001など、何もかもが ここで 造り上げられたもの・・・ もちろん ノウハウは
レースからの フィードバックであり、それらは 今も尚、進化 し続けているんですよ・・・。
ここらで エンジンも、同時進行 させておきましょう・・・
フレーム同様に エンジンも、社内 エンジン専用作業室にて、組み上げられます。
ヘッドカバーを外し、カムシャフトまで 取り外しましたが、心配していた 水分の侵入は
この段階では 見られません・・・ いかに 室内保管と言っても、16年も 動かして
いませんでしたから、そこが かなり 心配だったんです・・・
スムーズに クランキングも したので (おぉっ!・・♪) とは 思いましたが、開けて見たら
シリンダーライナーに 錆浮き なし!・・ かなり良いコンディションで、安心しました!
でも・・・ 精密寸法を 必要とする 各部は、ここでキッチリ やり直しておきたいから
この後、ガンコート塗装を 施した後、精密 内燃機加工コースへと、移行します・・・
どうせだから 内緒で、ちょいとだけ パワーも 載せときます・・ (笑)
ふたたび フレームに 戻ります・・・
ストリートマシンでは、リアサスペンションの 初期作動性も、好印象な フィーリングの
要因ですから、使用するバネレートに 対し やや動きを 感じる仕様に したい所・・・
同時に、リアサスのセット位置も ワイド幅に するんですが、この サス取り付け部の
左右精度には 昔から 拘りがあります・・。 Z系での レイダウン加工も そうですが
リアサス取り付け部が 左右で 違う位置にあったり、マウントピンが 傾いていたりと、
そういう個体も 意外に あるんです・・・ せっかくの フレームリメイク ですから
高い精度を 追求し、やり直しする事のない、見事なものに したいですよね!・・
治具は 決して 万能ではない!・・・ とにかく ここが、とても 重要な事なので
倭に 実演しながら、教えて行きます・・・ ノウハウとなる ポイント、 意味合いが
ピーン! と 来る様に なるまでは、いささか 永い時間が 必要でしょう・・・
とにかく 雑な仕事は ダメ! 油断気質な性格だと、気が付けば あまい仕上がりに
なってるので、神経質さが いかに 大事なのか と 言うのを、教えて行きたいです・・・
レイダウン治具、セット完了!
これまでも 数えきれない程、沢山のフレームを 手掛けて来ましたが、低振動で
クセのない 車体こそが 最良である と、今も その考えは、変わりません・・・
フレームの良し悪しは、そのマシンに 乗ってみれば わかる! って もんです・・ (笑)
あくまでも バランス重視・・・ 乗り易さ 扱い易さと 言う、性質・・・
そして、どんなに走り込んでも、絶対に 壊れない と 言う事・・・
これが レースでの、最大の勝因 でしたからね!