2019年度 イタリア ミラノ出張(その7)
前回に引き続き ドイツ編、その最終回です。
お話を再び ヴォスナー本社工場へ戻します・・・
最後に案内されたのは、室温を常に20度に保っている検査室。
サンクチュアリー本店のエンジン専用ルームも室温を統一しており
24度キープで組み立てをしていますが、金属膨張率を常に同じに
して作業する事は 実はとても大切な事なんです。
ピストンの直径や形状を超精密に検査する、専用測定器。
奥にはピストンリングの精度を検査する機械もあります。
こちらは超音波による 透過センサー・・・
表側だけでなく、内部の状態が健全かどうか しっかり検査して
出荷されているんです。
膨大な数のピストンがありますから 全部検査できる訳ではないと
言っておりましたが、それでも量産品なら3個の内 一個・・・
レース用は一つひとつ 全て検査してから出荷しているそうです。
他にも 見た事のない機械設備や切削工程など、すごく面白い
場面が一杯あったんですが画像NGのものも多く、残念ですが
この辺で終わりにしたいと思います。
いやぁ~ かれこれ3時間は 工場案内されてましたかね~・・・
結構 つかれましたわ (^^ゞ
既に時刻は 夜の7時を回っているのに、ドイツもサマータイムで
まるで昼間のごとし・・・
トビアス自ら 車で一緒に案内してくれた建物は ペンション風の
きれいなホテルでした。
ホテルの宿泊段取りまでしてくれて、大変感謝・・・♪
明日、ヴォスナー40周年パーティーが開かれる事は もちろん
事前に知らされていましたが、残念ながらすぐイタリアに戻って
新たにもう一つ訪問すべきメーカーがある為、一泊しか出来ず。
「それなら今晩だけでも 一緒に食事をしよう!」と、トビアスが
気配りをしてくれたんです。
明日の40周年パーティーに出席するヴォスナーファミリー達が
先着で10人ほど既に到着しており、ちょっとした前夜祭に・・・
ドイツらしく、みんな揃ってビールでスタート!
予定してなかった晩餐に招待され 飛び入りでの参加だったせいか
NOBLEST社はどんな会社? 会社は日本だけなのか? と
質問攻めに・・・ (^^;)
イギリスのエージェント、南アフリカのエージェント、そして
USAはもちろん、台湾やシンガポールのエージェント達もいて
場はにぎやかに・・・
明日はもっと大勢来るでしょうから、すごそう・・・ (;^ ^A
和やかな晩餐でしたが、皆それぞれ 仕事を大切にしているのが
英語での会話でも十分伝わって来ましたね。
今は良くても この先どうなって行くのか・・・
それを気に掛けてない方は 一人もいなかった様に思います。
ちなみに一番気があったのが、こちら 台湾の林さん。
彼はまだ40代前半と若いのに立派な経営者で、相当なやり手・・・
新しい時代の訪れと化石燃料エンジンの未来について、1時間以上
語り合ったんです(お互い 酔っぱらってましたが・・・)
しっかり現実を見ており 自分に都合よい解釈をされてないなぁ と
感心しまして 「こりゃ 気が合うわ ♪」と 思いました! (^_-)-☆
「林さん! 謝謝! 再见!」
やっと陽が沈み、夜になりました・・・
明日は朝から高速で イタリアまで戻らねばならないのに
気が付けば いい時間。
でも、晩餐会は とても有意義な時間でしたよ・・・
唯一 心残りなのは、ソーセージを食べれなかった事かな (^^;)
次回(最終回)です。