2019年度 イタリア ミラノ出張(その3)です。
私達サンクチュアリーの母体である(株)NOBLESTは
日本でのオートバイ用O・Zレーシングホイール 総輸入元として
最低でも年に一度は O・ZMB社を訪れています。
そもそもイタリアに来るきっかけとなったのが ホイール事業に
端を発したもので、彼らとの付き合いも 既に10年以上に・・・
懐かしく、また今でも色濃く憶えているのが、初めてイタリアの
ホイールメーカーを訪れるにあたり、とにかく安くてそれなりに
カッコいいものなら売れるだろうと 考えながら接した事・・・
いやぁ~ 思い出す度にその考え方を 恥ずかしいと感じてます。
なぜなら・・・
出会ったホイールは、低コストで造られた 所謂ストリート用の
安いホイールなどではなく、ロードレース世界選手権で 数多の
レーシングマシンが このホイールを必要としている・・・
そんな世界最高峰の逸品だったからです。
パドヴァに在る O・Z本社工場にも行き、最新の実験施設や
2万トンと言う、業界一を誇る 超巨大な鍛造プレス搭を見せて
貰いました・・・
ホイールの鍛造プレス値が ホイールの強度に直結する事・・・
そして設計や造り方で 走行性能に大きく差が出る事も知りました。
Moto-GPマシンに採用されるホイールの ハブやリム構造に
スポークの肉抜き理論や形状など、何もかもに意味があった事を
沢山教えて貰ったんです。
話は戻りますが、そんなコンペティションの世界で最高峰を誇る
製品に対し 「20万円位の安い値段なら 売れるだろうな~ ♪ 」
なんて 低レベルな事を考えていた自分が、今となっては本当に
恥ずかしい・・・ (;^ω^)
Moto-GPの世界チャンピオンが 必要としてくれている。
そんな逸品に対し 何て低俗な考え方をしていたんだろうか・・・
また一人のメカニックとしても ホイールと言う製品の良し悪しを
見る目が無かったと、反省させられたのを憶えています。
世界一速く走るライダーの直筆サインが さりげなく・・・
自分も空冷Zで 最強・最速を目指すレースに挑んでいますから
こういうのを見ると 何だかジ~ンと 目頭が熱くなってしまう。
偉大な世界チャンピオンは 今も、O・Zレーシングホイールを
愛用してくれている・・・
自分のマシンと同じ足元である事に、遅ればせながら 感涙を
抑えられません。
そして いつも言っておりますが、サンクチュアリーのRCMは
その造り込みだけではなく、パーツにも拘ると言う事・・・
ホイールであれ サスであれ、世界最高峰の逸品を採用する事こそ
RCMであると・・・
本当に良いものだけで組み立てる・・・
ひねる事なく、素直にそれが一番であると、そう 自分は思います。
本来なら 自分などがお付き合いをできる存在では ないのかも
知れない彼らに、改めて感謝したいと思います!
まだ明るいですけどね、もう夜の8時を回っております・・・
イタリアの人達は皆 夜食を大事にしてる・・・
家族ぐるみ、友人同士、仕事仲間、集まりは色々あるけれど
基本 夜はにぎやかに、長い時間をかけて食事をするんです。
サルーテ!(乾杯!)
こちらは、同じモーターサイクルを愛する者同士の集まりですね。
グラッツェ!(ありがとう!)
チ・ヴェディアーモ(また会いましょう!)
(その4)に続く