アメリカ ロサンゼルスから送られて来た車体を 一度分解し、そこから
オーナー好みの仕様に 仕上げて行く、RCM USA A16・・・
世に 完全限定、30台のみの輩出・・・
法律・法規の関係から、31台目以降の増産など 絶対にありえない
17インチホイール専用フレームを従えた、レアRCMである。
20年に渡る RCM製作全てのノウハウの、集約と呼べるその存在は
【オーダーメイドの中のオーダーメイド】 と 呼ぶに相応しい称号であると
そう感じさせられる 工程だ・・・
依頼主であるオーナーにとっては これ以上ない、平凡さの真逆・・・
特殊を通り越した内容に、至上の経験を 味わっておられる事でしょう。
三重県在住 H・K さんの、US RCM A16-007 (その17)です!
作業は最終工程へと入り、車体を全分解・・・
エンジン脱着も含めて ここまでも何度か分解して来ましたが、これが
最後の分解になりますので、取り組んでいる気持ちが違います。
いやぁ~・・・ カッコいい・・・
もう このフレームの形だけで、一杯 飲めるなって感じ・・・
空冷Zとカスタムが 大好きな方なら、自分と同じ感覚だと思うんですが
このSPLフレームに、Z系 空冷4発エンジンが搭載されるんですから
自分なんかは想像しただけで、ワクワクして来ちゃいます・・・ !(^^)!
点付けだった仮り付け個所を、本溶接・・・
湯浅は フレーム 最後の部材を溶接するべく、すり合わせ中・・・
ここまで一体 いくつ、専用部品を製作して溶接して来たか・・・
何もかも全てオーダーメイドで バイクを一から造ると言うのは
本当に大変な事だと、つくづく感じさせられました。
それでも ゴールが見えて来ると、モチベーションは上がります・・・
そして 溶接しながらも 「残す作業は これと・・・ あれと・・・」
頭の中で完成から逆算してイメージするのは、物造りをするメカニックに
とって 大事なスキルだと思います・・・
これが出来ないと、いわゆる期日が 守れないなんて事も・・・ (苦笑)
ちょっと カスタムZっぽい、リアサス回りに見えますね・・・
このA16フレームは、デザイン的にも カッコいいフレームなんです ♪
さて・・・ いよいよフレームに施す 最後の作業に入りましょう・・・
フレーム粉黛塗装前の 最後の作業、ステアリングロック機構です。
基本・・・ ハンドルロックが掛からない RCMは、造りません・・・
手痛い経験、ありますから・・・ (^_^;)
ジュラルミンA5052のムク棒から、ステアリングロックシリンダーの
スリーブを削り出しました・・・
ロックは左右 どちらでも掛かる構造で、遊び少なめの ビシビシ!
分解したフロント廻りを ふたたび仮り組みして、確認します。
ガタガタ やたら遊びの多いハンドルロックだけは、嫌ですからね・・・
これが最後の溶接っ!
思わず 溶接しながら、興奮してしまいました・・・ (^▽^;)
出来ましたぁぁぁぁぁーーーっ!!!
フレームが・・・ (苦笑)
H・K さ~んっ!
来ましたよ、ついに ここまで~っ!
次回から組み上げる 足し算の工程、楽しみにしてて下さいね~っ!
= お知らせ =
私中村は 7月2日(月)~10日(火)まで、イタリア ミラノ出張の為
9日間 不在となります。
出張中は何かと ご不便お掛け致しますが、今回も各メーカーとの
打ち合わせが 多数あっての訪伊となります。
大変ご迷惑を お掛け致しますが、よろしくお願い致します。
サンクチュアリー本店 (株)ノーブレスト 代表 中村 博行