空冷Zの17インチホイール化における 最大のポイントこそがフレーム。
ステアリングヘッドパイプ位置が離れている為、高重心なロール軸・・・
スイングアームピボットの位置が より、現代的な設計であったなら・・・
17インチホイール化 イコール、ハイスペック ハイグリップ・・・
前後サスやブレーキ構造も、現行車両の強靭なフレーム用となるから
空冷Zに17インチホイールを採用するなら、実際にはマッチング面に
おいて ナーバスな要因が潜在しているのも事実である。
もちろん それらを打ち消すべく、テクニカルな技法でベストマッチング
させる事を可能にしたのが RCMの技術なのだが・・・
それでも・・・
17インチホイールに完全適合した、空冷Zのフレームがあったなら・・・
Radical Construction Manufacture USA Incの、完全30台限定
三重県在住 H・K さんの、A16 007 (その14)です!
温度センサーのネジ穴ボス部を 溶接で新設したシリンダーヘッドに
カムシャフトまで組み付け、バルブクリアランス調整を終えたら・・・
バルブタイミングを合わせるべく、ダイヤルゲージを ヘッドにセット・・・
タイミングホイールを回しながら カムシャフトの最大リフト時、わずかに
発生するロブセンターを目安にして、スプロケットを固定します。
既に湯浅も、バルブタイミング調整は何度もこなして 経験済みですが
より細かいコツやアクセントを 先輩から盗むべく、ガン見・・・
湯浅、焦る事はないぞ・・・ 道は長いから・・・
たぶん、 あと10年・・・
それも 山ほど沢山の経験をして、やっと一人前だから・・・ (^_^;)
クランクシャフトのバランスや クラッチハウジングのアッセンブリ交換・・・
シリンダーライナーも PAMS製ESTライナーに変更し、最少値面研・・・
焼結合金製オーバーサイズバルブガイド 変更後、シートリングカットと
改めて組み直しされた、A16用 エンジンユニットの完成です!
エンジンが載ってないと 他の装備を進められないので、搭載する事に・・・
おなじみ、よってたかってチーム 集合・・・
整備性を考慮し、右ダウンチューブと 後部下エンジンマウントブラケットが
脱着式になっている A16ではありますが、フレーム高剛性化を追求した
ツインスパー形状のパイプワークなので、何だかんだ 脱着はギリギリ・・・
載りました・・・ ♪
でも 最後の最後に、フレームを粉黛塗装しますんで・・・
また 降ろすんですけどね・・・ (;^_^A
ニュートン製 タンクキャップが到着・・・
そろそろ造形もの、ワンオフ板金系を 始めなければいけません・・・
いや~ それにしてもここまで、何枚 図面を書いた事か・・・ (苦笑)
一台 一台、全て仕様が異なるA16は、オーナーと一緒にオートバイを
丸々一台 造って行く様なもの・・・
従来のRCMも製作のプロセスは、オーナーにとって楽しい工程ですが
RCM USA A16の場合、その内容の濃さは もうほとんど 例外で・・・
相当な醍醐味があります。
事実 このA16 007 一台に、中村&誠太郎&湯浅の3名チームが
かなりの時間を作業に費やしてますから、やっぱり特殊なマシンだと
言えるでしょう・・・
H・K さ~ん!
いよいよ作業は ファイナルステージに、突入ですよ~っ!!
= お知らせ =
明日3日(木)は、弊社 鈴木誠太郎の結婚式の為、本人はもちろん
中村も終日 お休みを頂きます。
また同日夕方より 披露宴~2次会となる為、サンクチュアリー本店
スタッフ一同、16時頃には全員不在となります。
大変ご迷惑を お掛けいたしますが、よろしくお願い致します。
サンクチュアリー本店 (株)ノーブレスト 代表取締役 中村 博行