アメリカ カリフォルニア州 ロスアンゼルスのモーターサイクルメーカー
Radical Construction Manufacture USA Inc。
17インチホイールに適合させた、自社製オリジナルフレームのマシン
三重県在住 H・K さんの、RCM USA A16-007 (その13)です!
東京モーターサイクルショーのブースに展示するべく、とにかく少しでも
形にしようと、専用装備系の取り付け開始・・・
このA16用ステップKITも その一つで、H・K さんはブラックアルマイトを
チョイスされました。
ブレーキホースは 暫定でと、 言う訳には行きません・・・
車体に合わせて、これで! と言う状態にまで組み立てます。
インジェクション スロットルボディまで、取り付けされているんですが・・・
このあと 東京モーターサイクルショーでの ブース展示が終ったら
実はエンジンを 降ろさなければなりません・・・
いや~~ この A16・・・ ホントに大変なんですわ (;^_^A
ためらっていても仕方ないので、エンジンを全分解し スタート・・
組み合がっていたエンジンの内部を、更に 精密に仕上げて行きます。
クランクシャフトは何と言っても、最初の状態 次第な所があります。
コンロッド大端部のガタと メインベアリングをチェックして、芯出し・・・
最近では 位相がずれてる個体もあるので、要注意にて進行・・・
とにかく可能な限り、厳密な精度を追求して行きます。
トランスミッションも 噛み合いドッグのエッジをチェックし、消耗している
ギヤは 状態の良いストックパーツと交換・・・
Z系のミッションは どうしても年式的に設計が旧いので、現代企画品の
様な “スムーズ&確実” って シフトが難しい・・・
その為 コンディションだけは、しっかり良い状態にしておきたいんです。
クラッチは丸ごと、PAMSさんからリリースされてる 後期型ハウジングで
コンバート・・・ フリクションプレートは FCC製タイプとなります。
こんな風に 一度分解して作業するメニューが、腰下だけでも沢山あり。
更に作業は、腰上へと移行・・・
A16の アップグレードメニューの一つ、PAMSさんのESTライナーを
用いたシリンダーは、ヴォスナーピストンにあわせて ボーリング済み・・・
そして・・・
インジェクションシステムの温度センサーが ねじ込み出来る様 加工した
シリンダーヘッド・・・
もちろん焼結合金による オーバーサイズバルブガイドに入れ替えて
シートリングカットを施し、バルブステムセット長を 37.5mmで統一した
オーバーホール シリンダーヘッドです。
日本に入って来てから 改めて、エンジンに手を加える・・・
ひと手間どころか ふた手間以上、時間のかかるオートバイなんです。
RCM USA A16は、30台しか 世に出ません・・・
まだA16の実態が見えていない方も 多い事かと思いますが、そんな中
H・Kさんは いち早く理解されていて、オーダーを頂きました。
すごいですよね、 H・K さん・・・
A16が如何に 私達サンクチュアリーの、これまでの集大成であるかを
理解されていたんですから・・・
H・K さ~んっ!
期待に応えるべく奮闘しておりますんで、もうしばらく お時間
下さいね~っ!!