アメリカ カリフォルニア州 ロスアンゼルスのモーターサイクルメーカー
Radical Construction Manufacture USA Inc。
17インチホイールに適合させた、自社製オリジナルフレームのマシン
三重県在住 H・K さんの、A16-007 (その10)です!
A16用に 専用開発しなければならない製品は、山ほどあります・・・
例えば今取り組んでいるのは、左右のステップKIT・・・
完全オリジナル自社製シャシーですから、前後サスペンションに ホイール、
ブレーキの3種は、世界選手権 Moto‐GPマシンも愛用する 最高峰品、
OHILINサス ・ O・Zレーシングホイール ・ Bremboブレーキシステムを
贅沢にも奢っていますが、ステムとスイングアームに 各アタッチメント系と
ステップKIT位は、せめて完全社内設計の 自社もので固めたいところ・・・
フレームと それに直接関与するシャシーパーツは、完全自社製・・・
他業者さんからノーネームで購入した製品ではなく、あくまでも拘って
キャド上で 図面開発して行きます。
ステップに関してはA16専用に、ミニマムロット生産すれば良いんですが
問題は今回 この007専用で取り組んでいる、ワンオフの部分・・・
アクスルシャフト廻りの アタッチメントパーツも、一つひとつ ワンオフ・・・
これが 採寸から切削まで、実に時間が掛かって来るんです・・・
0.05 前後の交差精度で、削り出した アクスルパーツ・・・
材質はジュラルミン A2017Sです。
フロントアクスルシャフトは、同じく社内設計で生産した 完全オリジナル
ZRX用 クロモリ中空アクスルが、寸法的に応用ききました・・・
でも、まだ終わりでは ありません・・・
アクスルナットも若干課題があり、ここも少変更を余儀なくされる模様・・・
機械工作機に向かい合い、何時間もかけて やっとセンターが出ました・・・
このあと完成したパーツが ミニマムでも数十個と生産され、製品として
流通させられるなら 単価を落とせるのですが、今回は “ ワンオフ ” ・・・
このA16-007用にだけ造って、それで終わりです・・・
あっ! でも まだ、Fフェンダーステーも あるぞ・・・ (;・∀・)
「た、 大変すぎます~・・・」
どうやら湯浅・・・ 精魂、使い果たした模様・・・ (^_^;)
湯浅はまだ 勤務1年だし、今は焦らず 道を精進する事が大事でしょう。
市販されてるパーツを 取り付けて仕上げる と言う、行為だけでなく
全く何もない段階、材料レベルから 物を造る・・・ それも 美しく
優れたものを要求されてる訳ですから、そりゃあ 初めての事だらけ・・・
まだ フライスや旋盤と言った 2Dものだから、それほどでもないですが
これが板金溶接の世界 3D加工になると 一気にハードルが上がります。
フライス&旋盤を そこそこ使える者は意外におりますが、金属を3Dで
加工できるメカ・・・ それも凄く良い仕事をする者は かなり少数派・・・
そう言うメカは まず・・・ なかなか いないもんです・・・
手を鍛えて 体に憶えこませ・・・ 目を磨き センスを伸ばす・・・
繰り返し、数多く経験できる環境での 濃厚な10年・・・
プロとしては10年やって、ようやく 普通レベル。
4~5年経験者と 10年選手との技量差は、同じ仕事で見比べた時
不思議と一目瞭然で、何かが違うと わかっちゃったりする・・・
と、これは以前・・・ お客さん達から 本当に言われた事がある話。
あれっ!?
何か 話が脱線してしまいました・・・ (苦笑)
前後ローリングシャシーが 概ね完成した、RCM USA A16-007・・・
すみません・・・ (その11)に 続く・・・ (;^_^A