前回の002に引き続き、撮影はA16R-003の方へ・・・
と、その前に
昼食の時間です ♪
スタジオではこれが一番の楽しみなんですが・・・
毎回メニューをガン見して、すんげ~~~ 悩んで
結局のところ こういうのを頼むんです・・・
このあと彼らは 猛烈な睡魔に襲われるでしょう・・・ (-ω-)/
富樫カメラマンもそうですが、デザイナーさんも いつもより
熱が入ってる感じ・・・
2台共 なかなか見る事のない、バイクですからね~・・・ (^^;)
では ご紹介しましょう・・・
もう一台のマシン
RCM USA A16R-003 です。
A16R-002と 各所、同じ仕様なんですが、こうして見ると
かなりビジュアルに 違いがあるのがわかりますね。
カラーリングはZ1000Hを連想させるデザインで、オーナーの
S・Kさんが 何度も考えて、このカラーリングに行き着きました。
シャシーはブラックで引き締めており、重厚感のある雰囲気です。
繰り返しとなりますが、最大のこだわりは 空冷2バルブ4気筒
Z系のエンジンである事・・・
A16の名前の由来は、Air Cooled エンジンの 2016年式車両
略して A16・・・(自分たちはイチロクと 更に略してますが)
この空冷Zのエンジンである事に 一点集中の想いがありました。
Z系で17インチホイール化した車体は タイヤ直径が小径になる分
車高が下がります。
バイクの車高と言うのは、低すぎても高すぎても 運動性能に悪影響が
ありますから 車高の設定は非常に重要なんですが・・・
それを補正するべく スイングアームの角度を強く垂らして、車高を
合わせるんですが、A16はスイングアームピボットがフレーム側で
ノーマルより10mmローダウンされている為、その分 垂れ角度を
強くする必要がなく リアの車高を確保する事ができます。
結果、リアアームのアンチスクワット性を制御できる・・・
こう言った構造こそが 17インチホイール専用設計となるA16の
フレームならではで、昨日~今日 思いついたものではありません。
10数年前からずっと「こうしたい・・・ あぁしたい・・・」 と
構想して来た理想を、やっと 実現する事が出来たんです。
ちなみにZ系用の NITRO RACING製 ウェルドクラフトEXが
そもそもA16の為に造られた事を 知る人は少ないでしょう。
最初に試作されたのは オリジナルフレーム Zレーサー2号機用で
フレーム ステアリングヘッドが中に入った分、フロントタイヤと
エキパイのクリアランスが 構造上 前に張り出た手曲げでは厳しく
急遽 車体側に寄せたエキパイが必要で、オリジナルフレーム専用の
ウェルドクラフトマフラーが誕生したと言う訳なんです。
この003も002同様、アッパーカウルはフレームマウント式で
固定しています。
フレーム側面トラス形状も むき出しで、こちらは半ツヤの黒で
粉黛塗装を施しました。
ほんのちょっとした事ですが、随分と感じが変わるものですね。
メーターはSTACK製 ステッピングメーターを、オリジナルの
ワンオフメーターパネルにてレイアウト・・・
1990年台のレプリカを彷彿させる メカニカルな存在感です。
ステムベアリング&シャフトは こちらもA16ならではの大容量で
軽くスムーズなステア回頭性に加え、フロント回りの僅かな捻じれを
防ぐべく、ドゥカティのステムトップナットを採用した構造にして
厳格なアライメント精度を追求しました。
タンクは こちらも、アルミの完全ワンオフ品。
002よりも若干、ボリュームあるのが わかりますか?
002に似ている様で、意外に仕様が異なる003なんです。
TOMO FRP製シングルシートは MK‐Ⅱフォルムのものを
ベースに、サイドカバー部を残したデザイン・・・
002と同じく、シート部が キーのワンアクションで脱着でき
下には大きな収納ボックスがあって 更にバックレストを外せば
シングルシート内にも大型収納空間があると言う、実用面への
配慮は 相当なされています。
空車1Gでの車体スペックは、キャスター角 24.4°
トレール 97.5mm ホイールベース 1487mm
そして最も影響力大きいロール軸は、Zのノーマルフレームと
比較して かなり低い軸線となっており、マシンをリーンさせる
際のシャープさは ノーマルフレームの比ではありません。
車体総重量は基本 196kgですが メナカイトチタンボルトを
多数採用しており、190kg前半まで軽くなっているでしょう。
見た目の重厚感とは裏腹に、転がすとビックリする位 軽い!
002と003を担当した 誠太郎と仁科、二人のメカニック。
「とうとう完成したぞーっ!!」 と言う、笑顔ですかね?
見ている方は やきもきしましたが・・・ (;^_^A
まぁ でも・・・ 二人共 本当によく、頑張ったと思います。
M・Tさんの002も そうでしたが、これまでに存在しなかった
怪物を造るんだと言う 意気込みがありました・・・
実際どこへ行っても、似た仕様のバイクには出会わないでしょう。
いや~~~ 中村も久々、かなりシビれてますわ・・・ (>_<)
003のオーナーである S・Kさんも RCM-370 MK‐Ⅱの
オーナーだから、これまた乗り比べが出来ますね!
もう全然 走りが違うから、絶対ビックリするはず・・・ (^^)v
長かった US RCM 002&003も、今回で最終回です。
造るのも大変でしたが、紹介するのも 大変な2台だったと思います。
T・M さん! S・K さん!
今まで長々 お疲れ様でしたっ! そして ありがとうございます!
実はこの2台、5月19日 群馬県桐生で開催される KBM祭りの
サンクチュアリーブースで 展示予定なんです!
ご興味ある方は 是非! お立ち寄り下さいね~~~っ!!!
US RCM A16-002と 003【終わり】