少し前の事・・・
東京 某スタジオにて、2台のRCM USA A16が撮影されました。
この日はWebデザイナーのヒデオも 駆け付けて来たんですが
見るなり突然 「うぉぉぉぉーっ!!」 Σ(゚Д゚;≡;゚д゚) と
まずは004を前に いきなりテンションアップ!
かなり気に入ったみたいで、目の輝きがいつもと違いました・・・
まぁ でも・・・ 何となく 気持ちはわかります・・・
何だかんだ バイクどっぷり、カスタム・レースどっぷりな時代が
長かったから、ある意味 少し飽きちゃったトコもあるんでしょう。
それだけにこのマシンが、異常なほど刺激的なのは よくわかる・・・
中村ですら久々に “ときめき” ましたから・・・ (^_^;)
まるで子供が、すっごい いいもの見つけたみたいに離れず (;^_^A
エンジンは1000㏄で迫力満載なのに またがると750㏄クラスの
車格だから 思わず 「あれ? コンパクト?」 って 印象を受ける。
バイク好きで走る人ほど 期待させる何かを直感させられてしまう
そんな車体ですから、興奮するのも わかると言うもの・・・
それでは お見せ致します・・・
このマシンは特別に、 いつもより画像多目で ご紹介させて下さい。
RCM USA A16‐004 です
シングルシートスタイルの 通称名、A16Rと呼ばれている方で
この 004号機・・・ 実はこの後 アメリカ カリフォルニア州
ロサンゼルスに輸出される事が 決まっております。
A16最大の魅力は、何と言ってもこの 空冷4発エンジン・・・
あくまで撮影用イメージとして装備された エアファンネルですが
PAMS製のフューエルインジェクションシステムが 見るたびに
似合うと感じさせられる 魅惑の空冷4発エンジンです。
愛すべきZ系エンジンを搭載している事が このマシンを語る上で
最も大きな要素の一つ・・・
エンジンの形・・・ 音・・・ 存在感・・・
このZ系 空冷エンジンであると言う事が どれほど大切な事か
自分と同じ価値観を共有してる方達なら 必ずわかって頂けると
思うんですけど、このエンジンでなかったら 正直 何の興味も
持てなかった事でしょう・・・
それくらい大切で、重要なファクターだったんです・・・
また このA16 004の その他の特徴ですが・・・
アメリカ カルフォルニア州 ロサンゼルスに在る、RCM USA社
Radical Construction Manufacture USA Incから 日本に輸出され
最初の状態である スタートEditionをベースに、外装パーツの変更や
カラーリング等を SANCTUARYでアレンジカスタムしている事・・・
いわゆる日本的なドレスアップで、タンクカバーやシートカウル等
市販されている外装パーツを用いて アレンジしました。
では肝心な その中身・・・ ローリングシャシーはと言うと・・・
もちろん! 前後17インチホイールの仕様に 完全適合された
RCM USA Inc製 スチールパイプフレームに、全てを装備・・・
抜粋された足回りは全て、ロードレースの世界選手権で 最も愛用
されている トップカテゴリーのメーカーアイテムのみ・・・
Bremboブレーキ、 O・Zホイール、 OHLINSサスペンションで
構成されています。
とはいえ、優秀なパーツで固めたから 高性能シャシーになると言う
そんな単純な話ではありません。
全てのパーツを高次元でマッチングさせるのは、フレーム・・・
従来からの比較で ヘッドパイプ 25mmバック 30mmローダウン。
スイングアームピボット位置も 10mmローダウンした位置で
17インチホイールの採用にあたり 絶対必要となる全ての要素を
A16のフレームジオメトリーが バランスよくマッチング・・・
他にも 目に見えないながら、大径化されたステムシャフト剛性に
あわせて 容量アップした大型のステムベアリング・・・
φ20の大径スイングアームピボットシャフト等、車体の軸剛性も
飛躍的に向上させました。
フレーム補強が不要な 高剛性、鋼管ダブルクレードルフレームは
メインレールがツインスパー形状な為、アルミ製インナータンクで
タンクカバーに対応・・・
低重心なロール軸を 実現するべく、構成されたディメンションの
設定を何度もキャド画面上で検証されて来た A16・・・
根拠のない 感覚的な車体ではなく、データーベースによる設計で
真に17インチホイール適合を果たしているんです。
部分的な車体装備は、一部 変更したりと手を加えているものの
A16が本来 元々装備されていた部品を流用・・・
アレンジによるスタイリングの変化は オーナーリクエストを元に
施すメニューで、色んな意味で自分仕様のオーダーメイドだから
本当に 世界に一台と言う・・・ 醍醐味が強い・・・
担当したメカは、誠太郎 & 飯田のコンビ・・・
飯田はエンジンを 一度全分解し、改めて各部のバランス取りなど
組みなおしを担当・・・
誠太郎は 外装パーツのフィッティングも含め、残りの全パートを
こなしました・・・
この A16 004・・・
残念ながら今月 アメリカへと送られる為、日本を離れる事に・・・
11月に開催される Long Beach MCショーの RCM USAブースにて
展示されるのですが、ショー終了後に 現地LAのジャーナリスト達に
よる 実走行インプレッションが組まれていて、記念すべきデビューを
する事になっております。
A16が持つ 本来の魅力は、動性能・・・
使用されてるパーツの凄さや 見た目のカスタム感も、魅力的ですが
そんな事の為に 生まれたマシンではありません。
オリジナルフレーム Zレーサー2号機から派生した ジオメトリーの
変化によるシャシー性能の進化こそ このマシンに求めた性質であり
これまで実現できなかった動性能を 追求したマシンなんです。
実はつい先日、このマシンの動性能を確認できる 試乗の機会があり
国際ライセンスライダーの見解を しっかり聞く事が出来ました。
エンジンは1,000㏄の 空冷Zなのに、車格は750㏄サイズ・・・
でも その走りは、最新 600㏄マシンのもの・・・
体感します・・・
これが17インチホイールに適合したシャシーか と・・・
その違い、 絶対 驚きますよ (^^)v
この辺の話は また近日、ご紹介しますね。