こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
いよいよ春本番 到来! と言った陽気になって来ましたね~!
基本 冬より夏の方が好きなんで、気分はウキウキしています ♪
シーズン開始を予感させる そんな最中、新規製作のRCM達が
10数台ズラリとならぶ ここ本店ですが、RCM製作以外にも
エンジンのオーバーホールのみ、あるいはメンテ&車検だけと
言った作業なんかも、日々沢山預かっております (^^)/
皆さんこの時期になると、今まで沈黙していたのが 嘘のように
納車を楽しみにされるんですが!・・・
意外にも一部の方だけ 「時間掛かっても いいです」 と言った
傾向の人がいまして、そういう人達は大概 「もの凄いマシンを
造りたい!」 と、壮大な計画をされ 実行に移した方々。
このRCM-442 大幅リメイクも、まさにそんな一台でして
春の訪れが気にならない・・・ そんなリメイクを敢行中・・・
東京都在住 D・I さんの RCM-442 Z‐1、大幅リメイク
(その4)です!
入魂のエンジンを造るべく、妥協なきオーナー D・Iさんの
リクエストに応えて、コンロッドの鏡面研磨を施工・・・
同時に重量のバランスも合わせる為、旋盤で専用の計測冶具を
削り出しています。
寸法精度の高い冶具でないと 正確な測定が出来ない為、丹念な
削り出し工程で造られたものが、手前の2つ・・・
コンロッド外周の鏡面研磨は すでに、菊地の手で完了しており
ここからは佐々木自身が ロッドアーム側面を刃物で慣らしつつ
重量を計測しては また刃物をあててと、4本共に同じ重量へと
調整して行きます。
冶具の役割は コンロッド単体の重量だけでなく、ロッド小端部と
大端部の それぞれ重量を合わせながら、更に総重量も揃えてやると
言うのが目的・・・
高回転で運動している金属パーツと言うのは 内部でのバランスが
とても大切で、ただパーツの重量が揃っているだけでは 役不足。
ここまでやって始めて 成果が得られるものなんです。
ちなみにその工程は、ひとことで 地味・・・ (^^;)
とてつもなく時間の掛かる 作業でして
ひと通り研磨が進み、小端部および大端部と ロッドの総重量が
揃い始めた段階で・・・
菊地 「え、 何?・・・」
やっぱりと言うか、ふたたび 菊地の元へ・・・(;^ω^)
菊地 「何、またこれ?・・・」
「俺今、この前佐々木が持って来たヘッドも 磨いてんだよ」
佐々木 「そ~なんですけども・・・」
菊地 「これ、やたら 硬ったいんだよな~!」
「もう佐々木もさ、 たまには自分でやったら!」
佐々木 「・・・・・・・。」
中村は 巻き込まれない様、徐々に距離感を取りました (^^;)
そして 数日後・・・
シリンダーヘッドのポート鏡面仕上げと コンロッドの研磨加工が
出来上がりました ♪
非常にピントが合いにくいんですが、こんな感じ・・・
採用するビッグバルブに合わせて、ポート径の拡大・通路形状の
変更に加え、鏡面で仕上げたもの。
同時にヘッド燃焼室も 鏡面仕上げしました!
この燃焼室を磨いた事のメリットは 表面強度のアップが目的で
トルク&パワーを上乗せするのに絶対欠かせない、高圧縮化を
した際の異常燃焼防止において、効果ありな為です。
ひとまずシリンダーヘッドは 一段落つきましたが、コンロッドは
まだ もうひと手間必要・・・
磨きあがった所で ふたたび、先ほどの重量合わせ & 研磨加工を
もう一度行います・・・
いやいや・・・ 先は長いなぁ・・・ (;^_^A
D・I さ~ん!
外装カラーリングデザイン、そろそろ決まりそうですねーっ!