こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
東京都在住 D・I さんの RCM-442 Z‐1、大幅リメイク
(その2)です!
今回 RCM-442に施すリメイクは 大掛かりなんて言う
月並みなレベルではありません!
とにかく妥協したくない!と言う D・I さんの意志を反映した
フルコースメニューで、エンジンもほぼ 全部盛り!
ハンパじゃ ないんです・・・ (^^;)
完全分解したクランクシャフトのパーツを 研磨処理するべく
バフ研磨室の菊地を訪ねました・・・
クランクウェイトなど 鏡面研磨する事で錆を取るのはもちろん
磨き上げる事により 部品の表面強度を上げるのが狙い・・・
金属の表面は一見 ツルッと平らに見えても、クローズアップして
見れば 凹凸や傷などがあり、そのわずかな部分をきっかけとして
クラックが入り易くなるもの・・・
故に鏡面仕上げする事で、そのきっかけとなる要因を減らすのが
この作業のメリットになります。
菊地は過去にも 何度かクランクポリッシュを作業しておりますが
この作業は かなり大変らしく、気合いが必要みたい・・・
専門職は 専門に! と言う事で、ここは託しましょう。
ワンパーツ磨き上げるのに、40分ほどの時間を要するらしく
これがコンロッドまで合わせると 12ピースもありますから
単純計算480分、約8時間 磨きっぱなしと言う事になります。
クランクウェイトと同時に コンロッドも研磨・・・
コンロッドは ウェイトよりも表面が荒れているので、まずは
粗削りから始めて、そのあと一端戻して貰い 重量のバランスを
合わせて再び研磨室に戻し、最終鏡面研磨すると言う工程です。
およそ八割方で こんな磨き具合・・・
コンロッドは側面外周だけ 素磨きして、これより重量バランスに
移るんですが・・・
そろそろ こっち、ポート研磨も始めておかないと行けません!
今回 新たに別のシリンダーヘッドを用意し、先にバルブガイドと
シートリングを抜いて、そのブランク状態ヘッドからスタート。
この画像は排気側のポートで、ノーマルの状態・・・
動弁系パーツやカムが アップグレードしても、通路の容量が
マッチングせずに抜けが悪ければ、狙った出力は得られません。
吸気側も同じで 構成パーツにあわせて流量を促進できないと
通路で渋滞おこす様なものですから、意外に重要なポイント。
排気量アップと言う 手っ取り早くパワーアップを果たす選択肢は
もちろん 決まってますが、そこへ更なる上乗せとして 吸排気の
充填効率アップを加えます。
先程の排気側ポートを、粗削りで拡大した状態・・・
エキゾーストガスケットも 外径はZ系と同じで 内径が大きい
機種の物を用い、その内径でケガキした線まで 口径をアップ。
当然 インテーク側も、エキゾースト同様に拡大しています ♪
インテークは深いから、大変だよな~・・・ (;^_^A
4バルブほど複雑ではないにしろ、このポート拡大・研磨は
バルブ・カム・点火系とあわせてマッチングすれば、それこそ
予想以上に出力アップする手法・・・
排気量アップに伴い比例して増大する、熱リスクも最少限だから
エンジンへのダメージが少ない 効率良いチューンニングであると
言えるでしょう・・・
D・I さ~ん!
ちょっとご無沙汰になっちゃってましたが、ここまでの工程
前後での段取りがありまして、しばらくお見せする事ができず
すみませんでした~!
これから ガンガン! 行きますからねーっ!!! (>_<)