こんばんは、サンクチュアリー本店の 中村です・・・
少し前のブログでも お話し したんですが、昨年後半より RCMのオーダーが
立て続けに重なり、今現在 延べ28台ものRCM製作が 全車同時にて進行中・・・
別段 この時期だから?・・・ と 言ったのは なく、 また作業自体も 滞る事なく
進んで来たんですけど、なぜか? 異常に問い合わせが多く、今に 至りました。
本当に ありがたい事で、オーナーの皆さんには感謝の気持ち 一杯なんですが
結果として工場は 連日 パンパンのスケジュールに なっており、メカニック全員
気合いを入れ直して 望んでおります・・・
そんな過剰な RCM製作の中で、今回は 希少路線の機種・・・
千葉県在住 K・I さんの、RCM-404 CB750Fを ご紹介したいと思います。
フレーム加工の段階で 一旦 タンクを載せ、ステアリングステムを 取り付け・・・
早いとこ 粉黛塗装工程に出したいんですが、ここは我慢の しどころ・・・
CBのフレーム側ストッパーに 合わせて、削り出した ブロックのピース・・・
もちろん このままでは、全然ダメ・・・
フレーム側ストッパーと 相性良い形状にする為、フライス盤で 面をスライス
しつつ、角度もつけています・・・
ステアリングを左右に 目いっぱい きった際、ヘッドライトステーのクランプなど
タンクに 最も接近するパーツを、実際に取り付けて クリアランスを確認・・・
手間はかかりますが、完成した時の 左右ハンドル切れ角精度に 大きく影響
するので、慌てず綿密に 作業を進めます・・・
ストッパー 接触面の角度、良し!・・・ 左右の切れ角、良し!・・・
絶妙な隙間と、左右 同じ切れ角・・・ 大変 気持ちが いいです・・ (^ ^♪
でも まだ フレームに施す、最後の加工が 残っておりまして・・・
そんな折り、オーナーの K・I さんが ご来店・・・
何を説明されているのか? と、言うと・・・
オイルクーラーを取り付けする、マウントの 新設でした・・・
通常 CB750Fへの オイルクーラー取り付けでは、KITに付属されている
U字ボルト(配管工事などで 良く見かける、U字型のスタッドボルト) を
フレームパイプに巻き付かせて、クーラーステーを 固定させてるんですが
どうしても その構造が許せなくて、サンクチュアリーでは 予めフレーム側に
ボルトオンで固定出来る マウントボスを、溶接で 製作しておいてるんです。
こんな感じ・・♪ 位置も なるべく上に取り付ける様、配慮しました・・・
ここでも ステアリングをきった際に、フォークインナーと クーラーコアとが
近づきますから、ステアリング廻りを 組み付けた状態で、確認を致します。
細部の加工が終り、ようやくフレームが ダイヤモンドコートへ 行きます・・・
ひと手間 ふた手間 掛かりましたが、予めフレームに 諸々機能を 追加して
おいてあげれば、組み上がった時点の完成度が 一段と 違って来ますんで
こういう作業は 絶対 おろそかにしない方が いいですよね・・♪
フレームが 粉黛塗装に行ってる間に、傷んだ小物部品も 社内バフ部門で
下地研磨し、表面処理工程へと旅立ちます・・・
動性能の追求と、フルレストア・・・
この二つを バランス良く施して 初めて、 一台のRCMが コンプリートする・・・
気の 長~い、 仕事なんですわ・・・ (^ ^;)
K・I さ~んっ!・・ 楽しみに お待ち下さいねーっ!!