以前に製作され、遠方に納車された RCMが、数年に一度 戻って来て
纏めて作業をするケースと 言うのがあります・・・
自分達は 『RCM 里帰り』・・・ なんて、言ってるんですけどね・・(笑)
この春も それほど 旧いシリアル車ではありませんが、RCMが 一台
里帰りをしておりました・・・
石川県 金沢在住 K・A さんの、RCM-391 Z-1です!・・・
ちょくちょく 里帰りの機会を 作れる訳ではないとの事から、最初の製作時に
見送った、大掛かりなメニューを 施す事に・・・
エンジン腰下のみを 分解して、EVOシステム & 6速 クロスミッションを
組み込んでおります・・・
トランスミッションパーツには 全て、WPC処理を施しました・・・
金属の表面強度を向上させる WPC処理は、金属疲労に対する 有効性も
さながら 摩擦に対しても効果的で、スライドする部位に よく採用しています。
そうそう!・・ 耐衝撃性にも効果あるんで、ドックを守るのにも有効です♪
Z系のクランクケースに 収納された、ミッション アッセンブリー・・・
インプット&アウトプット 共にギヤ 6枚あるのが、やはり普段 見慣れない
せいか、異様に見えますよね・・・ (^_^;)
ポンと載せて ハイ 終わり~♪ と、 言う訳には 行きません・・・
常時噛み合いギヤの ドックコンディションを確認し、噛み合いの状態に
問題があれば、0.1mm刻みで 超高精度に仕上げられた 精密シムを
用いた ドッククリアランス調整が絶対必要で、腕の見せ所でもあります。
さて・・・ エンジンが順調に 進む中・・・
今回の里帰りでは 足回りの方にも、気づかいをする事に・・・
キャリパーの 合わせボルト・・・
締結剛性が もの言う所ですから、伸びの少ない高張力ボルトを 採用して
るんですけど、やはり【錆】が 気になる所・・・
同じ様に 伸び率の少ない高張力ボルトで 錆びないものを! と 、なり・・・
メナカイト 64チタンボルトの、登場!
それも チタン製品の中では珍しく、色が付いていて主張しているだけの
イミテーションカラーではない、表面硬度を向上させた メナカイトならでは
【FGコート】仕様を チョイスされました・・・
チタンは、破断性面に弱点がある為、アクスルシャフトなどに用いるのは
少々 問題あり・・・ 全日本を始め、ロードレース世界選手権においても
チタン系シャフトは破断の危険性から、公式レギュレーションで禁止されて
いるほどです・・・
でも この様に キャリパーの合わせボルトなら、制動時に横に膨らもうとする
引っ張り方向だけの課題なので、全然 問題なし!
交換後は フィーリングの変化だって、体感できたりするんです・・・♪
K・A さんから、差し入れが届きましたっ!
担当の小針に 聞いた所、今は ポリッシュしたレリーズシリンダーの
クリアーコート待ちとの事・・・ 既に ロードテストは 終わっている
模様なので、納車までは カウントダウン!・・・
K・A さ~んっ!・・ 大変 お待たせを致しましたが、連休明け
車輌配送 OK! ですからねーっ!