ゼッケン “39” の挑戦・・ それは 新たな世代、セカンドジェネレーションズ達による
初の レース参戦でもある・・ 2号機から NEW1号機へと、マシンは 移行したが
エントリークラスは、空冷最強・最速 “スーパー モンスター EVOLUTION” なのだから
状況は以前と さして 変わらず・・ より 難易度を高めた、最高峰クラスへの 挑戦だ・・
そして そこでの挑戦は、言うなれば・・ セカンド世代達による、ファースト世代 越え!・・
大きな存在であった、先輩達を 越える!・・ 今や モチベーションは、その一点のみ!・・
実際のところ・・ ずっと 彼ら セカンド世代達と 過ごして来て、ここに来て 感じるのは
ようやく 闘志を、見れる様に なった事・・ まだ 芽吹いたばかりの、闘志ではあるが・・
既に かつての先輩・・ ファースト世代達は、皆 それぞれが 自分の道を 生きている・・
ゆえに・・ 直接対決が、出来る訳ではない・・ それでも 日々、語り続けて来たのは
「お前達 自身の 問題だろ!」 と 言う事・・ ファースト世代達の 今を、意識するなっ・・
あくまで お前達だけの 戦い・・ これぞ ファースト越え!・・ と、言い続けて来たのだ・・
たとえ すぐには 成し得なくとも、いつかは 越えて見せる・・ まるで・・ そんな気迫を
見せるかの 如き、ここ数日の 姿があった・・ 中村が 一番、待っていた姿である・・
夜中だろうと 何だろうと、もう お構いなし・・ 平成生まれの ひよっ子達 と、呼ばれて
軽視・敬遠されて来た 彼ら、セカンドジェネレーションズだが、少しづつ 勝負に挑む
姿勢が、身に付きつつある・・ 何も アマチュアレースに そこまで・・ と 思う節もあるが
スーパーモン EVO は、T・O・T の中でも 数少ない 真剣勝負の場 と、言えるだけに
特別、違和感のある事とも 思えず・・ 成るべくして 辿り着いた、心理なのであろう・・
5月らしい 爽やかな 晴天に恵まれた、早朝の 筑波サーキット・・
この日は、NEW1号機 専用に 組み込まれた、新しいエンジンの シェイクダウンである・・
ここまでは・・ 中村が自ら、全身全霊を傾けて 造り上げた、入魂の フレームが 在り・・
また、構成する足回りや ボディなども 同じく、この 中村の手により 生み出されたもの・・
そこに今日・・ 初めて 彼ら セカンド世代達の、強いエッセンスが 加わった・・
だからこそ!・・
今日 ここからこそが、真の サンクチュアリー ファーストジェネレーションズ 越え!・・
セカンド達の 挑戦・・ ここからの プロセスが、本当の意味で 重要となって 来るのだ・・
しんどくない 訳はない・・ 過酷な スケジューリングに 全員、体調は 崩れていた・・
最初は 言われるがまま やっていた事・・ だが今は・・ 自らが望む 瞬間がある!・・
先輩達から 受け継いだもの・・ 託されたものなど 何もないと、言えるのかも知れない・・
彼らはここまで、充分 孤独だった・・ 恥を 重ね続けて、ここまで来たとも 言えるのだ・・
さぁ・・ これまでの お前達の 情熱の形・・ 結晶を 今、中村が 見届けてやるぞっ!・・
そしてっ!・・
この男も また・・ お前達が 造り上げた 魂を、体で 受けてくれる事だろう・・