NEW1号機の シェイクダウン日が 決まり、最後の追い込みを 掛ける、セカンド世代達・・
自ら携わったマシンが、サーキットコースを 走るのだから、非常に甲斐性が あると言うもの・・
それでも 初めての挑戦に、不安と焦りは 現れる・・。 最初は誰でも そうだから 仕方ないが
誰も助けて くれやしないし、自信のなさ は、自分で解消して 行くしかないのだと 教えたい・・
脆弱・貧弱な世代 などと言う レッテルは、マシンのポテンシャルで 証明 してやれば よい・・。
ここに来て 様々な製品が 到着し出した・・。 これは、ジュラルミン製 ステムナットである・・。
自社製品業務課の 相羽が、ネジの状態や 寸法を 厳しくチェック・・ 非常に良いもの との
確認が 出来た様である・・。 製作を 担当してくれたのは、ここでもまた アルカディアだ・・。
実際に 重量を計測してみる・・ まずこちらは、純正の 鉄製ステムナットで 62グラム・・。
一方 ジュラルミン製の方は、わずか 19グラムと 圧倒的に 軽かった・・。 近年の車両には
すでに この、ジュラルミン製の ステムナットが 純正採用されており、強度的な不安も 少なく
大変 良い部品だと感じた・・。 近く、一般販売するとの 事なので 期待をして頂きたい・・。
こちらは、一般販売に 不向きな製品・・ ナイトロレーシング製の、ウエルドクラフト 3Dチタン
フルEX である・・。 非常に手間暇の 掛かった 逸品で、決して 量産向きとは言えない・・。
いずれ、数多く 生産出来る様になった 時には、沢山の方に 愛用されてもらいたいと 思うが
今現在は 少なくとも量産は難しく、もうしばらくは RCM専用品と言う 立ち位置であろう・・。
そして翌日・・ YFデザインの 深澤氏から 連絡があり、早速 四街道へと 向かった・・。
代表の深澤氏・・ もうかれこれ 17~18年来の お付き合いを させて頂いている、同氏・・
かつての 旧1号機 そして 2号機と、サンクチュアリー本店の レース活動を 影から支援して
来てくれた、存在の 一人で、その ペイントセンスと 腕前は、もう 語る必要が ないだろう・・。
外装が装着され、全体のフォルムが より色濃く 見え始めて来た・・。 急いで 仕上げてくれた
深澤氏に 感謝したい・・。 改めてだが、沢山の応援を 受けて 成り立っていると 感じる・・。
セカンドジェネレーションズの 筆頭である 畔柳・・ レースの現場で メカをしたい・・ そんな
淡い夢を 持って入社した 当時とは、まるで違った 心境だろう・・。 日々の業務に 追われ
志は 沈みかけている・・ もう一度 何事にもタフネスに 取り組める 心を、取り戻させたい・・。
プレッシャーに 負けない 果敢なハート・・ ファースト世代の意思を 受け継いでほしいのだ・・
作業も大詰めと なりかけた 所で、新たな来店者が・・ (株)オーファの 佐藤氏である・・。
オーファ とは、主に軽合金・・ それも チタンをメインに 幅広い 製品開発している 業社・・。
材料レベルから 大掛かりな物量を誇り、2輪・4輪を問わず 数多くのユーザーに、チタンの
アイテムを 良心的に供給している 存在・・。 その規模 ・技術力は、非常に 高い領域にあり
目を 見張るものがある・・。 今回 NEW1号機用にと、協力を 申し出て来てくれたのだ・・。
ご存じ Tí 6AL‐4V チタン合金で 製造された、ボルト類・・ もちろん 大変 高価なもの・・。
こちらは、陽極酸化処理 されたもの・・ いわゆる チタンブルーで、美しく 仕上られている・・
オーファでは 他にも、硬度・耐摩耗性・耐腐食性に 優れた FG処理 等の 表面改質技術で
パテントを有しており、特殊な使用下に おける かじりに強い ボルトなど、個性的な製品を
リリースしている・・。 これで NEW1号機に、オーファならではの TITANIUM POWER と
言う 武器が加わり、更なる ライトウエイト化が 実現・・。 ただ 感謝するのみ!である・・。
畔柳 ・ツバサ そして 大地・・ 未経験な世界に 皆で挑む・・ 不安と期待が 入交ながらも
そこには、不思議な協調と 希望が見え隠れしていた・・ もしかしたら・・ 先輩たちが 築いた
伝説を、若い力で 彼らが 超えて行く日は 近いのかも・・ そう思わされて しまう位だ・・。
そして・・ Zレーサー NEW1号機・・ 今、感銘・・ 新生の 瞬間・・。