筑波サーキットで 行われている T・O・T の開催日が、あと2週間と 近づいて参りました・・。
私達 サンクチュアリー本店レーシングは、残念ながら 今大会も エントリーしておりません・・。
想えば 最後となった、2008年6月の大会・・ 空冷 Zで どこまで行けるか やれるのか・・
そんな志めいた 気持ちを抱いて 挑戦し続けた日々でした・・。 当時、ともに 必死になって
走った、ゼッケン39番のライダー 上田隆仁選手・・。 さぞかし厳しい 戦いだったでしょう・・。
掲げて挑んだ 目標タイム・・ 59秒台は ついに成し得ず・・。 1分0秒128を 最後の公式
ベストタイムとして残しながら、後ろ髪引かれる 想いで サーキットを 去る事になりました・・。
2004年から 始まった、”ゼッケン39” の 挑戦は これにて一端 終幕を迎えたのです・・。
幕引きとなった 最後のマシン・・ Zレーサー2号機・・。 完全オリジナルの スチールフレームに
空冷Zの 四気筒エンジンを搭載した 2号機・・。かれこれ 4年もの年月、走っておりません・・。
この Zレーサー2号機・・ 実は 12月2日に 筑波で開かれる、ロードライダーフェスタで 久々に
走る事となりました・・。 コースはショートコースで、デモンストレーション・ラン では ありますが
あれからかなり 長い年月、走らせてないので、きっちりした メンテを 施す必要があります・・。
かつて、このマシンと共に 戦った 当時のメカニック達は、皆それぞれに サンクチュアリーの
グループ店として 独立開業しており、今では 笹賀と誠太郎の 二人しか残っていません・・。
そんな2号機を 何とかモノにするべく、新しい世代の メカ達が 真剣に取り組み出しました・・。
志を 伝承させて行く!・・。 まさしく ”言うは易し” で、それは 簡単な事では ありません・・。
畔柳もツバサも、日々の苛烈な業務が 連なってますから、そう 易々とは 行かないでしょう・・
一つ 一つ・・ このマシンの 構造や性質を、体で知って行くしかありません・・。 永い道のりを
歩き出したばかりですからね・・。 ただ 二人とも、酒や女などに 気持ちが揺れる 訳でもなく
ここまでメカニックとして、ストイックに 過ごして来ました・・。 たぶん・・遊びたい盛りですから
きつく 逃げ出したい 毎日だったでしょう・・。 メカニックとして、ひたすら 道のみを追求する・・”
そんな横道に 決っしてそれる事のない・・ そんな二人だったから、託しました・・。
おもむろに 倉庫に向かいます・・。 この 気持ちの高ぶりは、何なんでしょう・・。
この倉庫には、使い物にならなくなってしまった 様々な スクラップ達が、所せましと ギッシリ!
詰め込まれています・・。 正直、もぉ~・・何がどこにあるのか? 全く 訳わかりません・・(汗)。
”開かずの扉”状態で、中を覗くのが 恐い位・・(苦笑)。それでも 探している物が あります・・。
あ・・あったぁ~!・・(汗)。 スクラップの残骸の中で 埋もれている こいつを 見つけました・・。
忘れもしない・・ 2006年の11月・・。 レース直前の練習走行中に、ハンドルバーが 何の
前ぶれもなく、突然 折れてしまい 大転倒・・ 大破してしまった 1号機レーサーです・・。
すごい・・埃まみれでしたが、ありましたよ・・。 おそらく フレームには、かなりの ダメージが
残っている事でしょう・・。 それでも こいつを、こうして引っ張り出す 意味があるんです・・。
おい・・ 1号機・・ お前の出番だぞ・・。