ハーキュリーズ & スーパー モンスターEVO 両クラスの、決勝時間・・
今回は、3列目からの スタートポジションを、確保した・・
3列目と言っても、水冷最速 ハーキュリーズマシンに 囲まれての 位置だから
実は そう悪くは ない・・ 何よりも 前回と比べれば、飛躍的に 良い位置だ・・
そんな事よりも、ずっと 気になっている存在の マシンが、目に入って来る・・
空冷最速 スーパー モンスターEVO クラスでの 一番手ポジション・・
そう かつて、Zレーサー 2号機と 熾烈なバトルを 繰り広げた あのマシン・・
ラッシュディール Z である・・ 今回は 装いも新たに、イエローコーンとして
参戦・・ セカンド世代達は、このマシンの 真の怖さを 経験していない 訳だが
中村にとっては、脅威・・ あの頃の 記憶が 今でも鮮明に よみがえって来る・・
我々は、オリジナルフレームの レーサー、2号機 ではない・・ 1号機だ・・
ノーマルフレームベースの Zで、敢えて挑んだ 道だから、四の五の 言っても
始まらない・・ 今 この瞬間を、1号機で戦うと 決めたのだから・・
逼迫した 緊張の中、最強・最速クラスの マシンが 全車スタート・・
まずまずなスタートポジションで、1コーナーに進入・・ どうだろうか?・・
変更した キャブレターセットが ドンピシャなら、まだタイムは 伸びるはず・・
0秒 フラット近くまで 上がってくれれば・・ と 期待を 込めたのだが・・
ストレートでは・・ いきなり序盤から、伸びに 精彩を欠いていた・・
どうやら、予想よりも 気温低下が激しく、絞った事が 仇に なってしまった様だ
それでも上田は、諦めていない・・ 先行する トップグループを、追いかけている・・
0秒台 後半で、走っている・・ 明らかに、予選の時よりも タイムは悪い・・
燃調が、裏目に 出たのだから 当然な事・・ だが、レースとは そう言う もの・・
そして レース中盤・・ 徐々に トップ集団との 距離が、開き始めて来ていた・・
先行する このマシンは、安定感ある 走りで 59秒台を キープ・・
それでも、トップを走る ハーキュリーズマシンからは、引き離されて 行くのだから
驚愕な 光景だ・・ 空冷Zの、限界を 見る様で・・ 虚無感が 隠せない・・
それは、こちらとて 同じ事・・ 空冷Zで、しかも ノーマルフレームベースで
どこまで 行けるかに 挑戦しているが、0秒台では 話に ならないのだから・・
このレースは・・ このレースは、一体 何なんだ???・・
セカンド世代達の 顔にも、焦燥感が 色濃い・・ 信じがたい 光景である・・
そして、水冷車両の 次元の違いも さながら、あの 黄色いマシンも、脅威だ・・
今、まざまざと・・ この 最強・最速クラスの 恐ろしさを、感じ取るかの 如く・・
全力で走る 上田・・ これまでだって 諦めた事は、一度だって ない・・
事実・・ 後続グループに、強豪水冷マシンを 数台 従えて、走っているのだから
この男とて 称賛に価する・・ 空冷Z・・ 1号機に だって 感謝している・・
終盤・・ 唯一、0秒台で走る 上田だけが、孤独な ランデブーとなった・・
だが、最後まで 諦める事無く 走った その姿を・・ 皆、忘れやしないだろう・・
こうして、この日 最大の祭典・・ 最強・最速クラスの 決勝は、終わった・・
今は無事・・ 生還した事が 何よりである・・
クラス優勝は、TEAM イエローコーンの、HAM STEAK-Ⅱ・・
上田と Zレーサー NEW1号機は、今回も 2位である・・
上田は、やるだけの仕事を こなしてくれた・・ 全力感は 得られている・・
むしろ 悔しいのは、我々 本店レーシングの スタッフ・・ セカンド世代達だろう・・
この日 来場した者達 全てに、本来 持ちうるものを 見せられなかったのだから・・
2013年 テイストオブツクバ 神楽月の陣は、こうして 終わった・・
タイムアップは 果たしたし・・ 表彰台に 上がれる事は、大変 うれしい事・・
だが・・ 心に 引っ掛かる、しこりは 隠せない・・
完敗だと 感じた・・
今年5月の 復帰 デビュー戦・・ そして、この 11月の大会と・・
実際には 順調な進歩を 歩んでいるはず・・ だが、どこかで何かが 引っ掛かる・・
こんなものじゃあ~ ないぞっ!と・・ 心の中に 叫びが あるのだ・・
振り返れば、これまで見た事が ない・・ セカンド世代達の 悔しい顔・・
こいつらに、この顔を させる事が 出来ただけでも・・ 今は 良しとしよう・・
ゼッケン39の 挑戦は・・ まだ、始まった ばかりなのだから・・