革新する RCM・・・
17インチを 完全適合させた 最強シャシーを 求めて、新プロジェクトは 始動した・・・
口火を 切っているのは、我が愛機 テストベッドマシン、RCM-001である・・・
月刊ロードライダー誌にて、延べ 4年以上にも渡り 連載をして来た RCM-001の
再生計画であったが、今年 ようやくゴールを 迎える事が 出来そうな状況・・・。
当初は あくまでも 我が愛機 RCM-001を 再生する・・ と 言う、お題目だったが
今では プロジェクトの先に立って 牽引する 存在になっており、その任務は 重い・・・
今後、少量で生産される フレームを用いた、New RCM・・・
それらの車輌に 装備されるパーツは、この RCM-001を参考車に 進化して行くで
あろうから、現在 製作している部品達も、あながち関連性が 薄い訳では ない・・・
RCM-001は、自らが手作りで 造り出した様な ものだから、構成される部品も
多くの部分が その都度、板金や溶接で 生み出されて 来たものばかりである・・・
だが この後 続くマシン達には、なるべく 安定した生産部品を 適用すべきと 考える。
個体差ブレの 少ない部品を、出来るだけ 用いるべきで あると、思うからだ・・・。
故に・・・ 自ずと 図面の量は、大量化せざるを 得ない・・・
早く フレーム組み立てに 入りたい 気持ちを抑えて、キャドと 向かい合う、日々・・
今年 少なくとも一回は 渡米し、現地で フィニッシュさせる為にも、今は 一歩ずつ
確実な段取りを 踏まねばならない・・・。
一方で・・・
アメリカとの 長文メールは、毎日の様に 絶えず・・・
このプロジェクトの 成否を握ると 言っても良い、 カリフォルニア州での 各種手続き・・・
向こうの法律を 遵守しながら 諸々 登記を済ませて、難関である ライセンス取得にも
挑むのだから、現地パートナーとの スキンシップも含めて、丁寧なやり取りは 続く・・・
言葉の壁は、当然ながら ある・・・
また他にも、技術的な課題や 予算の問題など、とにかく これまで 経験した事のない
異質な経験を 始めるのだから、どうしても 一筋縄では行かず、焦燥感は 隠せず・・・
民族性の違いから、捉え方のズレも 時々生じており、ほぼ 悪戦苦闘の連続である。
ここを進めないと、オリジナルフレーム化は 成し得られない為、今は 粘るしかない・・。
焦りは、現場サイドとて 同じ・・・
まずは環境整備を 行っておかないと、とにかく どうにもならず・・・
されとて、潤沢な予算が ある訳ではないから、自分達で環境整備を するしかない・・
実質的な業務に 至るまで、やっておかねば ならない事に 追われる 毎日だった。
これから一年間 世話になる環境 なのだから、使い勝手 いいものが 良い・・・
低予算ながらも 工夫を凝らして、仕事に集中できる エリアが 出来上がって行った。
中古だが、専用の溶接機も スタンバイ・・・
これで 通常業務に使用している 溶接機を、占領してしまう事は さけられるだろう・・。
新たに 6面加工プレートも、到着した・・・
これまで使用して来た ティルティングテーブルではなく、より 頑強な固定が 可能な
インデックスを 用いた、改良型治具で 臨む事が出来る・・・
この後は フレームを構成する上で、最も重要となる 3点部位が やって来るから
その前に ノーマルフレームを、Tスロットテーブルに セットしなければ ならない・・・
まずは、ノーマル ジオメトリー
これより 最初の作業、 開始である・・・。