こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
RCMは現在 日本全国津々浦々、北は北海道から南は沖縄まで
オーナーさんが存在してます・・・
それどころか アメリカ・ヨーロッパ・オーストラリア・台湾など
とんでもない遠くに納車された例が 数多くあるんですが (^^;)
そんな遠方に納車された RCM・・・
海外はともかくとして、日本国内に関しては 過去に製作された
RCMが 生まれ故郷に仕様変更やメンテナンス等で帰って来ると
言う事がありまして・・・
通称【里帰り】と 呼ばれているんですが、今回 ご紹介させて
頂く このRCM-265も、まさに そんな一台・・・
およそ6年ぶりに 里帰りをした、沖縄県在住 M・Hさんの
RCM-265 MK‐Ⅱ(その1)です!
江戸川区時代に造られた RCM-265・・・
最後に見たのは 数年前に【美々いとまんビーチ】で開催された
カスタムマシンコンテストの時 以来で、こうしてまた手がける
機会が出来たのは とても嬉しい事 ♪
今回は M・Hさんからのリクエストで、以前より計画していた
シングルシート化に加え、エンジンもアップグレードするべく
かなり大掛かりな作業を 施す予定・・・
テクニカルなのは もちろん、非常に時間も掛かるコースです。
再使用するパーツと 交換するものとに選別しながら、分解を
進めて行きます。
この段階で、痛みやヤレが見られるパーツも チェック・・・
M・Hさんから依頼された内容以外で 修復や交換などが必要な
部分を いくつか発見。
せっかくの里帰りですから、モディファイだけでなく メンテや
レストアなども含めて、ご提案して行きたいですねっ (^^)/
さて、最初の作業ですが・・・
まずは何と言っても フレームから・・・
すでにステージ2フレーム補強は 施されてますが、ここから
施す加工が 山ほどありますんで、長~い旅に・・・
シングルシート化に伴い サイドカバーグロメットステーなど
不要な部位を切除して行きます。
シングルシート化と同時進行のフレームモディファイで、今回
最も大きな加工となる リアサスセクションの造り込み・・・
1名乗車専用構造としての リアサス位置変更は、より乗り手の
お尻の下へダイレクト化させる、通称 “レーシングレイダウン”
車体中央へ移設する事で、マス集中化する事も利点の一つですが
リアサスとライダーの位置関係が より直線的になる事で、リアに
トラクションを掛けた際の感覚が ダイレクトに乗り手に伝わって
来るので、最近のネイキッド車両なんかは 皆このリアサス位置で
設計されていたりします。
ただ問題なのは、加工難易度が高い事・・・
レーシングレイダウン専用ブッシュを造り、内側から左右を繋ぐ
パイプを 冶具として挿入して、総幅295mmに設定・・・
更にいつものレイダウン冶具を駆使して 外側からもホールドし
部材を点付け溶接して行きます。
ある程度点付けが進んだら レイダウン冶具を外して本溶接・・・
最後に 内側に挿入した冶具パイプを、切断して抜き取ると言う
ここまで手の込んだ工程を踏まないと とてもじゃ~ ないですが
高い精度で完成できませんから、結構大変なんです。
M・Hさ~んっ!
ちょっと遅れ気味になってて、申し訳ありませんでした~っ!
これから時々、ブログで状況 お見せして行きたいと思いますんで
楽しみにしてて下さいね~! (^^)/