こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
沖縄の T・T さんから送られて来た KZ1000MK‐Ⅱを、RCMにするべく
このRCM-410も だいぶ製作期間が長引いてしまいましたが、そろそろ
ゴールが見えて来て、いよいよ佳境へと差し掛かっています。
最も加工時間を費やした、シリンダーヘッド・・・
必要となるパーツと加工が 全て整い、やっと 組み立て工程に入りました。
5.5mmステム 専用リテーナーを用いて、全てのバルブをセット・・・
収納されるタペットシムは、もちろん インナー式のシムとなります。
ここでヘッド、燃焼室容積の測定・・・
今回はよりパンチの効いた特性を狙っており、必要不可欠となる圧縮比は
11:1 以上・・・
シリンダーヘッド面研値は、まだそれほど大きく さらっておりませんので
燃焼室容積は おそらく、そこそこあるでしょう・・・
ピストントップ容積は既に測定済みなので、この後計算し 追加面研が
必要となる展開もありえますが、そこは丁寧に 段階を踏んで行けば
良い事・・・
面研で落としてしまったヘッドデッキ面は 二度と元に戻りませんから
慎重に進めたかった訳なんです・・・
ですが、目算での見通しは ありました・・・
使用したヴォスナーピストンが、ハイコンプ系のトップボリュ-ムなので
ピストン自体のスペックだけでも、狙った圧縮比に持って行ける 目算が
あったんです・・・
もちろん PAMSさんのスプリングスティール製ヘッドガスケットであれば
厚みをチョイスできますので、最後はそこで調整する事になるんですが
結果としては 1.1mmのガスケットで、狙った圧縮比まで到達しており
追加面研なしで、予定通りに進みました・・・♪
気持ちよく圧縮比が決まったので、続いてはカムシャフトを組み付けます。
タイミングホイールとダイヤルゲージを用いて、まずはハイカムシャフトの
指定バルブタイミングを合わせます・・・
指定バルブタイミングに合わせた後、再び カムシャフトを取り外して
シリンダーヘッドまで外したら、ピストントップに粘土を盛り付けます・・・
粘土を盛ったら またヘッドとカムを組み付け、もう一度バルブタイミングを
確認しつつ クランキングしたら・・・
また 開けます・・・ (^_^;)
T・T さんの RCM-410は、今回 造りものを多く取り入れてる為、通常の
エンジン組み立てとは異なり、いくつか手間のかかる工程が必須科目・・・
このバルブと ピストントップとのクリアランスを確認する行為も その一つで
非常に面倒な作業なんですが・・・
ビッグバルブ、 ハイカム、 圧縮アップ と、3つ条件が揃いましたから
クリアランスを正確に把握しておかなければならない エンジンとして
そこはきちんと 行った訳です・・・
バルブリセスには充分、余裕がありました・・・♪
さて・・・ やっとここで、本組みです・・・
やっぱり・・・ もう一回、バルタイを確認してますな・・・ (;^_^A
時間の掛かったエンジンですが、ようやく先が見えて来ました・・・
RCM-410 MK‐Ⅱ・・・ エンジン コンプリートっ!!
乗ってて面白いエンジンに、仕上がってると思いますよっ!・・ (^^♪
車体は既に ほぼ完成の域に到達してますから、エンジン搭載すれば
残す作業は あと わずかっ!
沖縄の T・T さ~んっ!・・・
たぶん今月中に完成すると思いますんで、あと少し お待ち下さいねーっ!