こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
1ヵ月半ほど前、ホームページのRCMクラフトマンシップにて
製作中のご紹介をしていた RCM-469 MK-Ⅱ・・・
長崎県在住の Y・K さんが、晴れてオーナーになる事になり
来春3月の納車を目指して 現在製作が進んでおります。
このRCM-469 MK-Ⅱを皮切りに、11月から12月にかけ
ドドッ!と数台、RCM MK-Ⅱのオーダーが入って来たんですが
その辺りのお話は また後日、改めてブログでご紹介するとして
このRCM-469が RCMクラフトマンシップMK-Ⅱにおける
400万円位の価格で出せる ラスト一台になりました・・・
空冷Zが値上がりし始めた 4~5年前、焦って買い溜めておいた
まだ安価な頃の ベース車MK-Ⅱが、とうとう切れたと言う訳です。
今後もMK-ⅡでのRCMクラフトマンシップは 造り続けますが
数は減り、また同じメニューであっても価格帯が変わります。
Y・Kさんは 最後の最後で、スライディング! (^^;)
そんな経緯があって、現在製作が進行しておりました。
製作途中だった事もあり、外装のカラーリングは好みの仕様で
選んで頂いたもの!
いわゆる “Z1000Hカラー” ですっ ♪
来年、2019年の3月に納車する予定なのですが、12月も
終わりに近づいてますし、そろそろ姿・形が見えていないと
実はギリギリになりますから、ここらでしっかり進める事に。
毎回おなじみ、ミッション&シフトドラムの操作系調整から
入り、このあと腰下を組み込んで行きます。
そして翌日、月曜日は仁科が交代の定休日で、自分が火曜日の
休みなんですが、明けて水曜日・・・
な~んか パチパチパチパチ! やってんな~ と 思って
エンジン作業室を のぞいたら・・・
「アレっ! Σ(゚Д゚) 何やってんのっ!?」
「何! バルブすり合わせまで行っちゃったわけっ!?」
あんだけ画像撮るよ! って言ってんのに、気が付けばこれ・・・
ちょっといなかっただけで コレです・・・ (;一_一)
まぁ~ 作業が進んでる事自体は良い事なので、気を取り直して
ここから可能な限り ご紹介いたします。
ピストンはもちろん、イタリアヴォスナーを用いてボーリング。
10.8:1の 若干高めに設定された圧縮比が故、ピストンの
トップボリュームハイトが高く、シリンダーブロック側面研は
最少値でも 充分適切な圧縮が確保できます・・・
今となっては 空冷Zのシリンダーブロックも貴重な資源ですから
やみくもに面研 したくないんですよね・・・
純正同様、1mmオーバーサイズの φ71を採用・・・
排気量アップが目的ではなく、あくまでシリンダークリアランスを
適切値化させる オーバーホールに狙いをおいたチョイスです。
完調なエンジンにする為には、絶対外せない要素の一つである
シリンダーヘッドも、オーバーサイズバルブガイドに入れ替え後
バルブシートリングカットを施工・・・
サンクチュアリーメカブランド製 クロモリシリンダースタッドと
ナットを用いて、ヘッドを組み付けします。
カムシャフトやタペットこそ ノーマルですが、カムチェーンは
(株)エヌマチェンさん協力の元 開発された、サンクチュアリー
メカブランド製の 強化カムチェーンに変更済み。
強化と言う言葉から連想する印象は “ 伸びない! 切れない!” と
言ったものに捉えられるでしょうけど、耐久性はもちろん、実は
フリクションロスの少ないチェーンでして、かなりの優れもの!
ここ数年 空冷Z系RCMは皆、このカムチェーンを使っています。
エンジンが完成しましたので、これより搭載・・・
この後の流れですが、おそらく1月中旬には マフラーやオイル
クーラーが取り付けされ、1月末頃には完成してるかも・・・
2月の上旬・・・ 一番寒い時期に登録して、一番寒い時期に
ロードテストする感じになりそう・・・ ( ̄▽ ̄;)
Y・K さ~んっ!
3月上旬には 長崎入り、出来そうですよ~っ!!!