こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
静岡県在住 T・I さんの、RCM-498 Z1-Rです!
空冷Z系RCMの中では少数派となる、前後18インチホイール
シャシーのZ1-Rを製作するべく、只今奮闘中・・・
実は17インチと18インチでは、フレーム側へ施す加工内容や
足回りフィッティングメニューが大きく異なる為、いつもと同じ
作業ではありません。
ちょっとした事ばかりですが、随分違った造り込みになるんです。
キャスター角は17インチ車よりキツくしない姿勢で造る事・・・
それはすなわち、リアの車高を なるべく上げないと言う事であり
SCULPTURE製 18インチ専用スイングアームの寸法が 相性良く
設計されているので、大変ありがたい存在・・・
今回はスタビライザーを追加溶接し、ブラックでコーティングを
してますから、ビジュアル面での個性もすごく効いております!
T・I さんの拘りで、アルミのチェーンケースを取り引ける事に。
18インチの場合、概ねリアタイヤのサイズは150~160に
なるんですが、ナロータイプ EK530RCMドライブチェーンを
使用しても チェーンラインのオフセットは絶対必要で、ノーマルの
85mmから91mmへ 最低でも6mmオフセットを掛ける・・・
んですが!・・・
それでもチェーンと、タイヤ左サイドウォールとのクリアランスは
わずかな数値になるので 更にプラス2mm、ホイールセンターから
93mmの位置にチェーンラインを設定してやる事に。
当然の事ながらチェーンケースも そのチェーンラインに合わせて
取り付けしますから、全てが絡んだ作業になっている訳なんです。
湯浅には、18インチホイール車を製作する際のディメンションや
注意点など 伝え済み。
その上で今度は ホイールセンターの作業工程へ・・・
日頃、17インチホイール化での作業で 足回りアライメントへの
知識や構造は しっかり理解してますから、すぐにピンと来た様で
計算して、早速ホイールカラーを削り出しておりました。
今更な事ですが、ホイールのセンターがきちんと出されていない
カスタム車両も 今だに多いので、それらを見る度に残念な事だと
感じています・・・ (-_-;)
ビトーさんの18インチマグタンに スピードショップイトウ製
CP2696用キャリパーサポートの組み合わせが、いつもと違う
雰囲気を醸し出してますな (^_-)-☆
中村もその昔、初めて買った社外製キャリパーが この2696で
パッドスプリングがない 割ピンのみで乗ってて、カチャカチャと
パッドが遊んで フロントから音が出てたのを思い出しましたね。
遅れていた エンジンセクションも、進めましょう・・・
NOBLESTが取り扱うヴォスナーピストンは ハイコンプ仕様の
逸品で、ピンハイトが高い ロングストロークエンジン向きに
ヴォスナーサイドでモディファイが施された、首振り対策仕様。
ヴォスナー開発者達の見解も聞いてますが、古い年式エンジンで
コンプレッションを上げる場合は ある程度のスカートリーチを
設けるべきとの事で、ハイコンプならではの仕様でもあります。
ガスケットの厚みや面研量によって異なりますが、11:1前後の
圧縮比は最低でも欲しい所ですから スペックに合わせて形状や寸法
対策を施されたピストンは 非常に信頼性の高いもの・・・
今や欠かす事の出来ない、大変重宝した存在になっているんです。
メーターはノーマル4連をそのまま用いて、ノスタルジックな
イメージを残すと言うのが T・Iさんからのリクエストでした。
Z1-R最大の泣き所である マスク回りの重量感は残りますが
リビルドが難しい燃料計&電流計を 社外のデジタルメーターに
変更する事で、若干の軽量化は出来ていると思います。
気が付けば エンジンが搭載されてまして・・・(苦笑)
既にブルーサンダース製マフラーの取り付けに入っております。
なんですが・・・
このマフラー、スチール製ですが塗装がされておらず?
更にマフラーステー部が 見当たりません???
ブルーサンダース代表の岩野君に電話しましたが 繋がらなかったので
スピードショップイトウの代表 アキオに電話したら、担当してるのは
ライダーの井上テツ君と聞き、早速 テツ君に電話したところ・・・
「そ~ なんすよ~、 マフラーステーは造って 塗装もして下さい ♪」
と・・・ (・_・;)
早速 2枚合わせのステーを造り、溶接しました。
ラバーマウント固定にしましたので、振動対策も出来ております。
この後 耐熱セラコート塗装に出しましたが、オーナーT・Iさん
いわく 「いや~ 漢マフラーですね~ (^^) 」 で、おしまい・・・
・・・・・・・・・・・・・・・。
何でっ!? Σ(・ω・ノ)ノ 何でですかーっ!?
他のマフラーだったら 何かしら言われたんだと思うんだけど
なぜブルサン製の場合、OKなのかっ!?
かつての筑波 TOT、同じ スーパーモンスターEVOクラスで
熾烈な決勝バトルを交わした者同士ですが、この分野に関しては
サンクチュアリーの 完全なる敗北です・・・ ( ̄▽ ̄;)
T・I さ~んっ!
お盆明け、タコメーターとシートが出来上がったら、いよいよ
登録しますんで、9月の納車 楽しみにお待ち下さいね~っ (^^)/