RCMの中でも 比較的少数派となる機種、Z1000J・・・
RCM-447 Z-1のオーナーでもある、Y・S さんの2台目!
RCM-468 (最終回)です!
少し前の朝・・・
前日降った雪が積もらなかったのは 良かったですが、ガラス窓は
案の定 ガチンガチンで、へばりついた氷を溶かして 出発・・・
空気が澄んでいるせいか、遠くの富士山がクッキリ。
本日は3台のRCMを いつものスタジオにて撮影致します。
三郷線は相変わらず大渋滞でした(ほんと あの高速はひどい!)
首都高環状線はスムーズで、何とか遅刻せずに到着できそうです。
東京都心 某スタジオに到着。
3台もあると ほぼ終日ここに缶詰めとなりますから、手際よく
チャッチャ進めるのが 大事・・・
月刊ロードライダーがなくなってしまったので、久しぶりに
富樫さんと会った様な気がしました。
グッドルッキンの撮影はなくとも、RCMの撮影は変わりません。
本日 最初の一台目は、そう・・・
今回 ブログも最終回を迎えます、Y・Sさんのマシン・・・
RCM-468 Z1000Jです。
RCM-447 Z-1が サンクチュアリースタッフ 主導の元に
造られたクラフトマンシップだったのに対し、このRCM-468は
Y・Sさんのリクエストにて製作された フルオーダーメイドでした。
最近 ご指名が増えた様に感じる、NITRONフロントフォーク・・・
OHLINSの様に エクスモードパッケージの設定はありませんが
天吊りフェンダーKITや マルチキャリパーサポート、機種別用の
アクスルパーツがそのまま使用できるので コストは上がりますが
転用はボルトオンでOKです。
リアサスも NITRON製で、オールブラックのステルスショック。
造形の趣ある、バーリング加工された ガセットモナカ合わせの
スタビライザーが溶接された SCULPTURE製スイングアームと
そこに収納されたホイールは もちろん、Moto-GP用の逸品
世界最高峰のホイール、イタリア O・Z レーシング製です。
シャシーは17インチホイール仕様にて造り込み・・・
リアサスはマス集中化を狙って、弱 レイダウンを施しています。
アッパーカウルブラケットはワンオフで、リアフェンダーレスや
リアウインカーステーも RCMコンセプトで造ってみました ♪
特徴的なフレーム補強は Z1000J/R系 ラバーマウントエンジンに
適したもので、最もストレスの掛かる リア上部エンジンマウントの
構造を大幅に変更・・・ 短いマウントボルトに変更する事で
応力が掛かりにくいものとし、ボルトが曲がりずらい構造へと対策。
マウントブラケットも、よりダイレクトな 効率よい形状に見直して
加速・減速時に動こうとする エンジンのホールド剛性を、飛躍的に
向上させました。
また 画像では見えにくいですが、6速クロスミッションKITに加え
サンクチュアリーコウガ オリジナルの EVOシステムも同時採用。
フラットなドライブスプロケットでチェーンラインを 180タイヤに
対応した106mmへと設定させています。
デジタルメーターは、液晶内に装備されてる 燃料計&油温計の
作動 OK!
RCMシリアルプレートは、乗り手から見えるコックピット下に
ジュラルミン削り出しの 専用プレートホルダーを用いて固定。
オイルクーラーブラケットは最新の NITRO RACING × Earls製。
クーラーコアとブラケットが上下にラバーを挟んで カラーで介し
フローティングになってる状態で、これが本当のラバーマウント・・・
正しいラバーマウントにした事で しなりや曲がりなど 無理な力が
ブラケットに掛かっておらず、割れにくい対策品です。
そして・・・
画像では わかりにくいですが、実はこの RCMー468の中で
中村が最も気に入った部分・・・
リアマスターシリンダーに使用してる アレーグリ製バンジョーが
そうなんですが、このブレーキホースを取り回した時 思わず・・・
「こ、これはっ!」 Σ(゚Д゚)
「うぅ~~~む・・・」 なんて、本当に唸ってしまったほど(笑)
アレーグリ製ブレーキホースは 皆さんもう ご存知だと思いますが
とにかく凝った形状のフィッティングが 沢山ラインナップあって
この45°サイド ロングバンジョーも、そんな中の一つ・・・
今までZ1000J/R系にステップKITを取り付けて ブレーキホースの
取り回しに 何となく不満な気持ちを抱いて来てたんですが、この
バンジョーの存在により 初めて納得行くホースワークが出来ました!
殆どの人達に今の自分の心境を わかって貰えないかも知れませんが
いや~ もう最高 (^^♪
イタリア アレーグリ社に 感謝! (^^)/
一緒に担当をした湯浅メカは、とにかくタフで 頑張り屋!
そしてもう一つ とても大きいのが、ベンチの監督からのサインを
軽視せずに チームプレイに徹してくれる 性分・・・
スポーツと全く同じで、こういう一面は とても良いなと思えます。
Z1000J/Rは、RCMの中でも数が少ない機種・・・
そんな希少派として 自分達も製作を楽しむことが出来ました ♪
既に所有されてる RCM-447が、旧Z系であるZ-1ですから
その内ぜひ 乗り比べして頂きたいと思います。
いやぁ それにしても、Y・Sさん・・・
RCM-468、 とうとう 終わっちゃいましたねぇ~・・・
何だか さみしいような・・・ (;^ω^)
でも次のステージは、乗って楽しんで頂くラウンドですから
今度は今月20日位にお渡し出来る様、頑張りたいと思います。
半年以上もの長い間 お付き合い頂き、ありがとうございました!
希少派J系!RCM-468 【終わり】