こんにちは、サンクチュアリー本店の中村です。
イタリア ミラノ出張から戻り、翌日から早速 出勤してますが
例によって時差ボケがひどく、キツい日々を過ごしております。
今回の出張では 様々な成果はあったものの、帰りの乗り継ぎで
機体のトラブルから出発遅延すると言う 人生初の経験もあり
その疲労残たるや、例年とは 比べものにならず・・・ (-_-;)
出勤して 目が回る量の仕事に追われ、ブログまで手が回らず
とは言え、いつまでも 更新しないままにも行きませんから
自身にムチ打って パソコンに向き合い始めました。
更新しなきゃならないネタは 山ほどあるんですけど、何分にも
ゆっくりスタートになっている事、ご理解下さい。 <(_ _)>
空冷Z系RCMの中では希少派となる、Z1000J系・・・
埼玉県在住 Y・S さんの、RCM-468 (その1)です!
海外から逆輸入されて来る、空冷Z系車両・・・
フレームが別色にペイントされてる個体も多く、このフレームも
ホワイトになっておりますが、フレーム本体の腐食等は少なく
単体としてのコンディションは 良さそう・・・
既に ダミーエンジン搭載後のレーザー測定と、修正ストレッチは
完了しておりますので、これよりスタート作業に入ります。
仰々しいステップマウント部分は、きれいに切除・・・
リアタイヤ幅のワイド化における、ドライブチェーンラインの
オフセット軌道を確保するインライン処理が 作業しにくいので
ここは最後にマウントを新設してあげます。
そのインライン処理絡みで使用する補強材、ガセットプレートを
製作する事に・・・
ガセット専用の型に 材質SS400ブランクプレートを載せて
油圧プレスで ゆっくり押して行けば・・・
只の板材が 驚くほど強くなる、ガセットプレートに変身!
重量が増える事なく、強度・剛性だけが飛躍的に向上するので
もう この材料なしに、フレーム補強は出来なくなったほど・・・
ここから形状をすり合わせて、中央にめくり穴加工 バーリングを
施し、モナカ合わせで溶接してあげれば、ほぼ無敵です。
オフセットしたドライブチェーン軌道の確保、インライン処理を
行いながら、同時に 先ほどのガセット補強材も溶接してやり・・・
インライン処理、完成!・・・♪
空冷Z系 全般に言える事ですが、リアタイヤを180サイズ以上に
ワイド化した場合、ドライブチェーンを23mm オフセットさせる
必要性があって、フレーム内側との干渉をさけるべく この加工が
必需になるんですが、Z1000Jのフレームとて それは同じ・・・
フレーム単体になっている時こそが、作業チャンスなんです。
続いては こちらもおなじみ、専用の冶具を用いて作業する
リアサス レイダウン加工・・・
左右の位置、そしてサスマウントブッシュの角度・平行度など
冶具なしで加工して 精度を出すのは、まず無理・・・
新たなリアサスマウントが 新設・・・ レイダウン 完了です!
Z1000J/R系は Z-1やMK-Ⅱ等に比べ、ノーマルから
弱 レイダウンされた位置になっており、角度の変更はそれほど
大きく変更させないのが ポイント・・・
ここを間違えちゃうと、リアサス取り付け角度がキツくなりすぎて
サスの動きが 腰の弱いストロークとなってしまいますから
レイダウンの位置は とても重要!
同じ空冷Z系でも Z-1系とJ/R系とでは、随分とフレームに
違いがあると言う訳なんです・・・
次回はJ系フレーム補強の要、エンジンマウントの強化・補強を
着手したいと思います。
Y・S さ~んっ!
本日先に納車した RCM-447 Z-1は、いかがでしたか~っ!?
これからしばらくの間、このRCM-468 製作の方でも
お付き合い下さいね~っ!!