兵庫県在住 T・I さんからお預かりした、Z‐1・・・
大幅リメイク RCM化計画! (その3) です!
フレームがストレッチされている間、先行でエンジンの方を進める事に・・・
ヘッドカバーとブリーザーケースは、クロームメッキ処理されていたので
ガンコート前に メッキ剥離を行っておきます・・・
ヘッドカバーを開けて まずはあの異音の原因になっていそうな部分が
ないか、それらしい部分を探しました・・・ が、
カムシャフトがヨシムラ製ハイリフトカムになっておりましたが、特に問題を
感じた印象はありませんでした・・・
各部精密測定をしてみないと 何とも言えませんが、あれほど異常な音が
出ていましたから、何かしら大きな要因があるはず・・・
シリンダーヘッドを取り外すと、社外のピストンであった事が 一目瞭然・・・
カーボンは付着してるけど、まぁ それ自体は普通だし・・・ と
あれ・・・ でも、何か違和感が・・・
中央 Oリングが入る溝に、液体ガスケットが盛り込まれてる・・・ (^ ^;)
本来なら 左右ツーピースのヘッドガスケットを用いて、溝にはOリングを
入れる事で、歪みから来るオイル漏れを 対策している構造なんですが
そこを無視して、一枚物のヘッドガスケットで組まれていたんです・・・
これではせっかく対策された、後期型エンジンのメリットがありませんから
もちろん今回、きちんと直したいと思います。
シリンダーを取り外して、最初 すぐ気が付かなかったんですが・・・
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・。(◎ ◎;)
これだ!・・・ これが原因ですっ!・・・
もしやと思い、オイルパンを開けたら 案の定・・・
ピストンスカートの破片が 見事に転がっておりました・・・
スカート部が折れていたのは一つだけでしたが、他の3気筒 ピストンにも
強い縦傷が入っており、ほうっておけば全部 折れてしまったのでは? と
思わせられる状態でした・・・
あけてビックリ!? なんて言うのが たま~にあるんですが、今回のこの
エンジンは 正しくその言葉通りだったと思います。
そうこうしてたら、ヘッドカバーとブローバイケースが メッキ剥離から
し上がって来ました・・・
エンジン鋳造部も全て ガスケットをはがし終え、この後 ガンコートするべく
サンクチュアリーリアライズへと送られます・・・
T・I さ~んっ!・・・
明日フレームが ストレッチから戻って来ますんで、いよいよフレームの方も
作業スタートしますからね~っ!!
= お知らせ =
私 中村と誠太郎は 11月14日~21日の間、アメリカ カリフォルニア州
ロスアンゼルス出張の為 不在となります。
また帰国後すぐ 25日~26日にかけて淡路島行きもあり、とにかく今月は
留守がちになる事、本当に申し訳ありません <(_ _)>
ブログも 現在製作中のRCM画像が たまりに溜まっておりまして、何とか
合間をぬってご紹介して行きたいと思いますので、よろしくお願い致します。