こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
北海道は旭川の T・O さんから、オーダー頂きました Z1‐R
RCM-484 (その7)です!
冶具固定したまま、アルミリブ角パイプを本溶接・・・
アルミは溶接による熱歪みと 溶接後の収縮率が激しいので
合口ち形状の擦り合わせで手を抜いたりするのは もちろんの事
溶接までのひと手間を省くと痛い目に会いますから、要注意。
出来上がりました ♪
左右の角度と平行度、シンメトリーで気持ち良いシートレール。
テールランプブラケットも A5052プレートを曲げ込み、溶接で
箱状にしたものを取り付けました・・・
スライド機能付きで ランプの位置を任意に変更可能です (^^)v
リア足回りも 予定のパーツを全てフィッティング・・・
レーシングスタンドフックを トップブリッジのアルマイト色に
あわせて、ブロンズにしました。
さぁ これで、ローリングシャシーの全景が見えて来ましたよ!
やっぱりと言うか、このRCM-484は レーシーなイメージで
かなりカッコ良くなりそうな予感・・・ (^^)/
でも 見た目だけでなく、ハンドリングも最良を追求・・・
前回も書きましたが、とにかくZ1‐R 最大の泣き所は カウルの
周辺、マスク回りの重量感にあります。
いつも【ママチャリ カゴ満載ハンドリング】と 表現してますが
ノーマル4連メーターの Z1‐Rで飛ばしてみれば、その意味は
「なるほど! これは恐い!」 と 一発で連想して頂けるほど。
このRCM-484は アッパーカウルフレームマウント式だから
ステアリングステムに 一切の重量物なし!
これも乗るとですね、ノーマル系と別モノのハンドリングなのが
実にハッキリ体感できるんで 面白いですよ ♪
この画像なんか 何とも言えない迫力!
サス・ブレーキ・ホイールと 世界最高峰メーカーで統一してます。
ロードレース世界選手権 Moto‐GPや ワールドスーパーバイクを
走るレーシングマシンのシャシーと 同じメーカーパーツですから
性能は言うに及ばず 信頼性も高い。
足回りのパーツって高価だし、先々交換する機会が少ないだけに
RCMは 最初から本当に良い銘柄を装着する様 配慮してるんです。
どうせ同じ様な料金を支払うなら、絶対性能が世界最高峰水準の
メーカー逸品で 構成したいですよね (^_-)-☆
さて、ここからはいよいよ アッパーカウルのフィッティングや
メーターブラケットなど、更にコアなワンオフの世界へ・・・
まず図面を書いて それから製作なのですが、ここらでエンジン
セクションも進めておきたいとなり、車体を離れます。
既に 芯出し修正を終えたクランクシャフトに、一端分解され
噛み合いドッグの状態が良しと判断されたミッションギヤは
ベアリング等の消耗品が交換され、再び組みたてられて搭載。
シフトドラムなどの変速系パーツも 曲がりや変形がない事を
確認した上で、シフトフィール向上の為の研磨を施して・・・
潤滑油をまぶして組み付ければ、手で操作しただけで スルスル
スライドしてくれるのが よ~くわかります・・・
ミッションは パワー伝達容量も大事な要素ですが、同じくらい
操作系の滑らかさも大切で、塵も積もれば山となるの 例え通り
あちこち細かい作業の積み重ねで タッチを良くしてあげるのが
必須科目なんです。
エンジン腰下が組み上がった所で、引き続き 腰上に・・・
NOBLESTが ヴォスナーイタリア支社経由で 輸入している
ドイツヴォスナー社製 ピストンKIT。
この魅惑のコンプレッションハイトが 排気量に勝るとも劣らぬ
ハイレスポンス&トルクを実現してくれます!
ピストンリングには おなじみの、WPC処理を施し済みで
現在は シリンダーライナーに施す表面処理、パルホスM処理が
仕上がって来るのを待っております・・・
エンジン内部パーツの表面処理、本当にリクエストが増えました。
フリクションロスが低減されると同時に 熱対策にもなりますから
RCMでの採用率は 年々上がっておりますね ♪
T・Oさ~んっ!
近々外装を載せて YFデザインさんとカラーリング打ち合わせを
始めますんで、またご連絡させて頂きますねーっ!!