Ninja系 RCMの中で 最高峰に位置する、フォーミュラーパッケージ・・・
ZRX またはGPZ1100のエンジンに 換装し、総合的な完成度を 追求した
RCM Ninja こそが、フォーミュラーパッケージの 定義です・・・
最近では RCM New TYPE‐Rが 注目傾向だった為、少々なりを潜めた
感がありましたが、ここ最近 また問い合わせが 増えて来ておりました・・・
フォーミュラーパッケージとは どうにも長い名称なので、自分達はもっぱら
『 Fパケ!』 なんて 呼んだりしてるんですが、 この Fパケ・・・
とにかく造るのが、大変なんです・・・ (^_^;)
機械工作機が揃っているからと 言って、容易に出来るもんじゃ ありません。
これまで中村も 何台かのFパケに携わって来ましたが、とにかく必要なのは
加工センスと 溶接の腕・・・ それから何と言っても、経験値・・・
他にも 全体を見通しての 眼力と言うか、マシン全体を構築している 各部の
構造なんかが見えてないと、組み上げて行く途中の工程で まずい部分が
出て来てしまったり するから、一筋縄では行きません・・・
Ninjaの ノーマルフレーム・・・
別段、マフラー変えて アップハンドル化して位なら、全然 問題なんかない
フレームですが、Fパケ製作において 補強は 欠かせないメニュー・・・
Ninjaは ダイヤモンドフレームなので、いつもとは全く 違う考え方・・・
ダウンチューブを 追加装備する事を前提にした、専用の補強・・・
サンクチュアリーオリジナルの、ステージⅢ フレーム補強を 施します・・・
おなじみ 高張力管 STKM13Cパイプも、既にあわせて 曲げ込み済み・・・
形を擦り合わせて 実際に使用されるのは、50%程度の部分 だけですが
Ninjaフレームにおいて この補強部位こそが、最も剛性を高める部位です。
反面、車体振動などデメリットも感じやすい面があり、都度 マシンの仕様に
あわせて 施すべきか否か、検討される一面もあります・・・
今回この Fパケは、R・F さんから 製作依頼を頂いた オーダーメイドで
シリアルナンバーは、RCM-423に なります。
エンジンはZRX1100 or 1200ではなく、GPZ1100をご指名・・・
実は中村も、ZRXエンジンより GPZエンジンの方が、見た目的に好きで
R・F さんとは、意見が一致しました!
これから沢山の工程を得て、組み込みされて行きます・・・
またその模様も、今後のブログで お見せして行きたいと思います。
ともかく フレームを仕上げない事には、始まりません・・・
治具類を 固定して、溶接開始・・・
溶接後に フレーム変形を最も起こしやすい、バックボーン部・・・
RCM-423ではこの部位も 補強するプランで、丹念に 形状を合わせます。
フロントの エンジンハンガー部も、補強材が完成・・・
空冷Z系での補強もそうですが、サンクチュアリーでのフレーム補強は
基本その都度、ハンドメイドで仕上げるのが 必須・・・
フレーム個体差に合わせて、溶接部 合い口をピシッと 合わせてやるのが
良質なフレーム補強へと 繋がるからです・・・
補強を進めつつ、同時に ドライブチェーン軌道の確保、インライン処理と
フレーム延長加工を行います・・・
使用するチェーンは、耐性高い 530サイズ・・・
空間寸法上 有利な、ENUMA製 RCMコンセプト ドライブチェーンを
使用しますが、190サイズのリアタイヤでも クリアランスが確保出来る様
予め 左ステッププレートとの連結部を、外にオフセット させておくんです。
装着されている ステッププレートは、延長加工用に 切削された治具で
サイドスタンド取り付け部 すぐ横から、延長されてるのが わかりますよね!
せっかく全分解され フレーム単体に なってるんですから、粉黛塗装前に
やる事を 全てやっておく・・・
極々 基本的な事ですが、うっかり忘れたりすると 大変な事に成る事も・・・
フォーミュラーパッケージ RCM-423・・・
R・F さ~んっ!
これから時々 ご紹介して行きますんで、お願いしますね~! (^^)/