RCM Ninja フラッグシップモデルとなる、フォーミュラーパッケージ・・・
名前が長いので、通称 Fパケと 呼んでおります・・・
この RCM-423は これまで製作されて来た Fパケの中でも、なかなか
アップグレードな仕様で、製作にあたり 時間も予算も相当なもの・・・
只でさえ Fパケは、スタンダードなグレードでも 製作が大変な車輌なので
アップグレード仕様となると、ある程度 最初から飛ばして行かなければ
完成が いつになるのか? わかったもんじゃ~ ありません・・ (苦笑)
先ずは 何と言っても、肝心要なフレームを仕上げなければ 始まりません・・・
収納されているエンジンは 中身が空の物で、Ninjaの フレーム補強専用に
使用している、補強用治具・・・
エンジンを フレームの強度メンバーとした 構造の、Ninjaフレームでは
この治具を用いずに 溶接する事は、まず 不可・・・
また 治具を用いて溶接したとしても、熟練メカニックの手で 進めなければ
結局は 歪み出すのがオチで、こういう部分は非常に 神経質な面があると
言えます・・・
今正に フレームを作業中と 言う所で、オーナーの R・F さんが来店・・・
ここまで メールのやり取りだけだったんですが、実際に顔合わせしてみれば
江戸川区時代に Ninjaの中古車を 買ってくれてたお客さんで、誠太郎も
知ってる人だった為、思わず・・・ |д゚)
早速 加工中のフレームを、見て頂きましょう・・・
フレーム加工は 佐々木を助手に、誠太郎が担当・・・
スイングアームは中村が溶接して、エンジンと トータルでの仕上げ作業は
飯田が担当すると言う、4人がかりで 臨んでおります・・・
エンジンは既に 分解洗浄が終っており、これからガンコートに 出す所で
梱包しちゃってましたが、こちらも見て頂きました・・・♪
この RCM-423のドナーエンジンは、GPZ1100・・・
まんまオーバーホールだけの コースではなく、Wossnerピストンを採用して
更に パルホスM処理とWPC処理の コーティングにも、予算を掛けます・・・
最初で 最後になる位のマシンを、目指してる意気込みを 感じました・・・
かなりの プレッシャーです・・・ (^_^;)
補強や専用加工が完成した、フレーム・・・
プレス成型されている メインエンジンハンガー部には、STKM13C材での
アングル補強が、バッチリ 入れられました・・・
Ninjaフレーム単体で 最も たわみ易い泣き所の、バックボーン・・・
ベンディングした二重管構造での補強を、追加しました・・・
めくり穴 バーリングを施した ガセットモナカ材やプレート補強も、随所に
追加されております・・・
とにかく フレーム補強を行う上で 最も気に掛けているのは、過重量化を
さける事・・・ もちろん、Ninjaのフレーム特性を よく理解した上で
効果的な補強だけに絞る事が、過重量化に至らない 要素でもありますから
やたらと補強するのが、いいってもんでも ないんです・・・
加工が終了したフレームは レーザー測定され、わずかな歪み 変形等が
ストレッチで 修正されます・・・
レーザーポインターでの測定で、完全なアライメントコンディションを 追求・・・
高剛性でありながら かつ、高精度でもある フレーム・・・
Fパケは ここまでやって、やっとスタート って感じなんですわ・・・(苦笑)
R・F さ~んっ!・・・
現在フレームは、ダイヤモンドコーティング工程に 行っておりますが
今月末には 戻って来てると思いますんで、また お見せ致しますね~っ!