サンクチュアリー本店では現在、新規のRCM製作や お預かり車両の
メンテナンス・カスタムの作業が 多数入っております。
ですが ここ一ヵ月程【ゼッケン39 最後の挑戦】に追われ、皆さんの
作業をブログで細かくご紹介できず 大変申し訳ない気持ちでおります。
そもそもは 私中村が1995年にACサンクチュアリーを創業し
2000年代初頭から加熱して行った 空冷Zによるレースでしたが
その活動に終止符を打つ事が目的でありまして・・・
それ故 この最後の挑戦はサンクチュアリーにとって大切な悲願であり
会社をあげて取り組まねばならない 重要な祭典だと捉えております。
本来であれば現在製作中のRCMを始め それ以外にもお預かりして
いる皆さんの車両の新着状況を ご紹介しなければならないのですが
11月10日の決勝、そして その後の結果報告をするまで暫くの間、
どうかこの【ゼッケン39 最後の挑戦】に お付き合いを頂きたく
お願い申し上げます。
ちなみに この様な状況ではありますが、皆さんの大切な車両作業は
きちんと進んでおりますので、そこはご安心を頂いて大丈夫です。
今大会から参戦表明しました Zレーサー3号機は、あの2号機と同様
オリジナルフレームに空冷Zのエンジンを搭載したマシンです。
今のこの一連の流れを生んだのは、やはりあの イエローコーンさんの
影響が大きかった為でした。
故 上中靖司選手のライディングで疾走した、オリジナルフレームの
空冷Z、その走りに憧れ 胸躍らせた20代・・・
何て俊敏なコーナーリングをするんだろうと、今でもその ときめきを
忘れていません。
フレームを交換しマシン性能を向上させる。
Bimota的なその手法、そしてその見事なフレームワークに唸った
若き日の私は 魅了され・・・
「Zは置物でも お宝でもない、 どうすればZが一番速く走れるのか」
手段を選ばず、あくまで速さを追求する為に 一線を越える姿勢・・・
私にとってZとは速さでしたから、その姿勢に一発で落ちました。
ヴィンテージバイクとしての時代的価値観を訴える人が増えて行く中で
その目線ではない姿に 強く胸を撃たれたんです。
私はその考え方に すぐシンクロしました。
そして 究極のZを目指した一念は、1号機から2号機へ・・・
あのオリジナルフレームZ同士でのバトルは 忘れられないものですが
残念な事に 志半場で中途半端に終わってしまいましたから・・・
その続きを見届けるべく、再び立ち上がる事に。
ちなみにイエローコーンさんはオリジナルフレームZ ハムステーキを
私達がレース活動を休止している間に 10年と言う長き年月をかけて
マシンを熟成させ、劇的なレコードラップを記録しました。
その時のライダーこそが 今回から3号機のライダーを務める國川選手
自身であり、その事からも自らの記録を超える為の挑戦となっており
私達としても大きなプレッシャーになっています。
2019年11月10日、 3号機はデビュー戦に臨みます。
ファースト世代 鈴木誠太郎を筆頭に、ここまで数ヵ月間 全力尽くした
サンクチュアリー本店 真サード世代・・・
力一杯の日々で疲れが溜まる中、皆体調を崩し出します・・・
それでも 少しでもマシンを熟成させようと、懸命に取り組みました。
連日に渡る練習走行を支え、ここまでよく頑張ったと思います。
明後日の10日、最後の挑戦 第1ラウンド。
直前だと言うのに3号機のセットアップは未だ終わらず、残念ながら
ベストな状態ではありません。
190馬力を誇る水冷モンスターマシン達に囲まれ、空冷Zが果たして
どこまで立ち向かえるのか・・・
その抗う姿を、この目で見て参ります。
レースに情熱ささげる 全てのショップ、コンストラクターの方達へ
敬意と尊厳を表し。
そして
この遥か高き頂きへの挑戦 生みの親であり、ずっと共に歩んで来た
カスタムピープル編集部 四ッ井氏にもエールを込めて
友人が好意で製作してくれた 音声付き動画を送りたいと思います。