はじめに
このブログを書くにあたり、実は暫くの間 かなり悩んで来ました・・・
古くからのお客さん達なら 今までの経緯をよくご存じだと思います。
気が付いてる方もおられるでしょうけど、中々始められなかったのは
どうにも引っ掛かっていた、複雑な想いが あったからなんですが・・・
何も そんな
たかだかブログに そんな深刻にならんでも・・・ と 思われるでしょう。
でも 本当に大変で・・・ 覚悟がいるもの・・・
少なくともこの 【39の挑戦】に関しては、そういうものなんです。
茨城県筑波サーキットで開催されている レース、テイストオブツクバ
アマチュアレースとしては例を見ない 盛り上がりを見せており、近年
そのレース水準は 異常な程のレベルアップを果たした・・・
サンクチュアリー本店レーシングは これまでも、空冷最強 最速クラス
スーパーモンスター エヴォリューションに 数年に渡ってエントリー。
そこには数多くのドラマがあり、今も尚 記憶に新しい・・・
そんなT・O・Tに 再び挑戦するべく、現在レーサー製作が進んでおり
月刊カスタムピープル誌が それを連載にて追従・・・
あくまでも 間に合えばであるが、本年11月の大会参戦を目論んで
現在 日々奮闘中である。
だが課題は レーサー製作だけに あらず・・・
目下 最も大きな課題は、何と言ってもチーム体制の編成だ。
1998年のテイストオブフリーランス時代から 常に抱えて来た
テーマで、いつだって 安泰だった訳ではなかったのだが・・・
レース活動全般の中で ライダーの心身を最も消耗させるのは
意外にも メカニックのキャラクターである・・・
故に 誰がメカを受けるかによって レース結果が大きく変わる事から
ピットに入るメカニックの人選は 最重要課題とも言えるもの。
では、メカニックの適正人選とは・・・
技術や経験値?・・・
それらはもちろん そうだが、もっとそれ以上に必要な資格があって
毎日の中にそれは 見え隠れしている・・・
日々沢山のマシンと向き合い、うんざりする程の作業に追われる
メカニックと言う 職業・・・
バイクとカスタムが好きで就いた仕事だが、よほどの情熱がない限り
3~4年も過ぎれば 当初の志はすっかり消え、モチベーションだけが
落ちて行く・・・
人間 誰しもメンタル面の脆さは同じだから 仕方ない事だとは思うが
時にはそこから 立ち直れない場合もあって・・・
ネガティブに入り、ついつい クーデター的行為をとってしまう者・・・
そんな自らの行動や言葉を修正できないまま、初志貫徹できない者が
たった3~4年と言うキャリアのまま、脱落・・・
この現象 わりかしどこでも耳にする事で、案外よくある話でもある。
大方 7~8割のメカニックが、そんな平凡なコースをたどるから
資格はおろか・・・ もはやレースうんぬん どころの話ではない。
だが・・・
非凡なメカニックと言うのは、ほんの一握りだが いるものだ。
10年以上に渡る下積み時代にも、ぶれる事なく 歩む事ができた存在。
ゆるがない信念で 困難に抗って来た者・・・
鍛えられし、 傷だらけの その存在感は・・・
力強く・・・ 逞しい・・・
そういう男達だからこそ 忍耐強さは もちろん
自己都合を優先させる 人間性ではないから、 やれる
誰かや何かのせいに する事がないから、 やれる
何もかも 全てひっくるめて、 成し遂げられる。
今はまだ、誰がこのピットに立つのか わからない。
だが 少なくとも健全な精神を保ち、薄れる事ない情熱を持った者で
なければ、ライダーからの信頼を得る事は まず出来ないだろう。
それが勝利への絶対条件であると、信じるし・・・
何よりも私自身が、 ここ最近 特に思うのだ・・・
私が本当に信頼してる者に 託したいと・・・
足掛け14年・・
2004年~2006年にかけて、Zレーサー 旧1号機が見出し・・・
2007年~2008年、オリジナルフレーム Zレーサー2号機の
挑戦が 未完のまま終るものの・・・
2013年~2014年には、RCM-240 Zレーサー New1号機が
空冷Z系ノーマルフレームベースで、59秒台へと突入。
だが これもまだ、道の途中・・・
やがて 時は流れ・・・
最終走者として Zレーサー3号機が 兄弟達の意思を受け継ぐが如く
今ここに、生を受けつつ在る・・・
ライダー上田は 今年52歳・・・
私中村も同い年で 今年52歳を迎えるのだが、これからの数年間
おそらく空冷Z系エンジンで最高峰クラスに挑む様な 激しい闘いは
思うに・・・ これが、最後になるのではないかと・・・
そう 予感させられているから
最後の挑戦と言っても・・・ 決しておかしくは ないのだ・・・
サンクチュアリー クライマックスの章に、相応しきレースとして 望もう。
これからの数年間・・・ ゆっくり ご紹介して行きたいと思います。