こんばんは、サンクチュアリー本店の中村です。
キリ番シリアルナンバー、RCM-400 (その12)です!
このRCM-400も、製作開始してから かれこれ1年半が経ちました・・・
当初より 2年かけて製作してと言う、宮城県在住オーナー Y・O さんの
リクエストに 応える形で進行してましたから、遅れていると言う感覚は
それ程なし・・・
ところが ここに来て、ピッチを上げねばならない理由が生まれまして・・・
Y・O さんに まだ未決定な部分を、決めて貰う必要が出て来たんです。
昼食を取って 工場に来てみれば、見た事ある後姿・・・
おっと! オーナーの Y・O さんでした~っ!
前回来られた時 「オレもちょこちょこ 来なきゃな~」 宣言してたんですが
宮城県から ちょこちょこ来るって、そりゃあ~ 出来なくはないだろうけど・・・
大変っしょ・・・ (^_^;)
削り出しでのアッパーカウルブラケットは、材質 ジュラルミンA2017S・・・
メーターパネルの方は軽量化への配慮から、A5052プレートを切り出し
薄板が故の歪み防止として へり曲げ加工を施して、強度を確保・・・
アッセンブリーでも それ程重量感はありませんが、軽いに越した事なし・・・
この辺の構造は Zレーサー1号機&2号機でのレース活動を通じて、常に
合理性を意識するクセがあり、自ずとその方向性に至る習慣があります。
シンプルだけど 機能的・・・ 頑丈だけど 軽量・・・
もちろん オーナー Y・O さんのオーダーメイドRCMですから、好みを
軽視する事は出来ません・・・ 先ずは見て頂き 評価して貰います・・・
ちなみに Y・O さん・・・ 気に入ってくれた様で、一発OK でしたっ!
そろそろ 外装ペイントに入らないと、まずい段階・・・
カラーリングは カスタムバイクにありがちな、これでもかの主張型でなく
地味な渋さを取り入れた、ストイックなデザインと色使いになる予定・・・
おもむろに Kawasakiロゴを、コピーで好きな大きさにし 貼り付けました。
タンクの上ラインや 下のライン、また エッジの部分は全て不均一なので
あえて基準は設けず、肉眼で違和感ない位置にテープで固定したんです。
ミラーは 流行り系?・・・ まぁ、そこは いいかっ!・・・(苦笑)
何でもかんでも NCから削り出してワンオフするんじゃなく、市販されてる
カスタムパーツを手軽に採用するのは、造り手からしたら 楽な事なんだし
最近では こういう柔軟な判断・・・ できる様になりました・・・(^_^;)
でも、シートだけはワンオフに・・・
FRP製のシートベースを 追加成形して使う予定だったんですが、変更した
シートレール角度等にベストフィットさせるべく、急遽 アルミシートベースを
ワンオフする事になったんです・・・。
アルミシートベースと言っても、よく見ると 単純な形状ではありません・・・
へりの部分には わずかな返しを設け、タンクとのクリアランスを整えつつ
その先端部位周辺の 変形に対する強度を向上・・・
中央に開いている穴はバーリングホールで、これも捻じれ強度を上げつつ
シートスポンジが吸湿してしまった 水分を、大気中に逃がす役目・・・
板金と溶接を繰り返しては、車体にはめ込んで形状を確認・・・
当然 シートロック操作により脱着できる構造なんですが、掛かり具合など
チープな感触なのは絶対ダメなんで、細かいセンスがものを言います・・・
あっちで 1mm・・・ こっちで 1度・・・ 失敗したら やり直し・・・
も~~~ 徹底的に神経質で 細かい、執着心の集大成・・・
絶対友人に したくないタイプが、良い仕事をするでしょう・・・(苦笑)
でも RCMとは元来・・・ そういうマシンです・・・
細部に時間を費やすが為、色見など 見た目に地味な車輌もあります・・・
だからと言って、路線を変えたくはない・・・
良かれあしかれ、足し算的に部品を付け足して行く 行為・・・
それも ファイバーパーツ中心で、カラーリングもグラデーション多用だと
主張はするけどデコレーション車的で、コテコテのバランスと見てる人は
意外に 多いんじゃないでしょうかね・・・
あくまで個人的な イチ意見ですが・・・ (苦笑)
RCMは基本、ストイックなコンセプトを大事にしたい・・・
それでも固い事ばかり言いすぎず、時には多少 遊び心入れますけどねっ!
シリアルナンバー RCMー400 Z1‐R!
暫定での完成目標まで、あと2ヵ月 ジャストっ!
う~~~ん・・・ 何気に、 ヤバくな~い? (;^_^A ・・・